5.懐かしい香り ページ5
僕がこの世界に転生して1年が経った
無惨と相打ちになって死んだ僕は、何故か異世界に転生したようだ
魔物、魔法、スキル…前の世界にはなかった存在が色々あるから、この世界も楽しいし悪くは無いと思っている
鬼もいないし…
『……ん？あれは…』
少し先に
逃げてるってことは、倒せないってことか…
カバル「カバルの旦那が悪いんでやすよ！いきなり巨大妖蟻の巣に剣なんてぶっ刺すから!!」
ガバル「う、うるせーな！俺はリーダーだぞっ」
？「リーダーのくせに迂闊すぎよぅ」
ガバル「うぐ…」
巣に剣をぶっ刺すって…
？「死んだらカバルの枕元に化けて出てやるんだから〜っ」
カバル「ふははははは！そりゃ無理ってもんだ!!なぜなら俺も一緒に死ぬからな！」
？「イヤーーーっ」
すると、一緒に逃げていた黒髪の女が立ち止まった
？「私が足止めをしよう」
？「シズさん！？おい、よせって!!」
シズ「心配いらない。あなたたちを逃がすくらいなら今の私でもできる…この、"炎の力"を用いればーーー」
『！』
あの炎…あれは、精霊の炎じゃ…？あの女は身体に炎の精霊を宿しているのか？
《女の名前はシズエ・イザワです。自身の身体にイフリートという炎の上位精霊を宿しています》
なるほどね
あ、この声は僕のスキル【未練】の能力の一つだよ。なんでも答えてくれるから便利なんだ
？「何なのあの炎！？」
シズエの腕前はかなりのものだった。巨大妖蟻を次々と切り伏せていく
…しかし、力を制御するので精一杯になっていないか？精霊と同調していない…
《シズエ・イザワと同化しているイフリートが、主導権を取り戻そうとしています。近いうちに暴走するでしょう》
何それ…だって精霊と同化ってことは精霊の方からシズエの中に入ったって事じゃないの？
《恐らく、他の何者かに無理矢理同化させられたのかと》
そんなこと出来るんだ…
全ての巨大妖蟻を倒しきったと思ったシズエは完全に警戒を緩めていた
カバル「シズさん、まだだ！倒し切れていない奴が…っ」
？「ーーー伏せろ」
僕が助けようと思ったら声が聞こえたと同時に黒い稲妻が巨大妖蟻に降りかかり、シズエの仮面が飛んでった
何者だ…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蜃気楼 - 面白いです！続き待ってます！ (2021年12月5日 9時) (
レス) @page20 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リヒト | 作成日時：2021年7月9日 1時
