63夢＊しばらくの別れ ページ23
楽しい時間はあっという間に過ぎていって。
私と杏ちゃんが帰る日を迎えてしまった。
杏「A〜卓さん〜！」
A「杏ちゃん！遥輝さん！」
遥「この間ぶり(笑)楽しめた？」
A「はい、お陰様で！」
卓「遥輝も杏ちゃんも、本当にありがとう。」
杏「2人のためなら、なんでもしますよ！」
A「本当に本当にありがとうございました！」
遥「俺ら次アリゾナキャンプやし…2人は就職で
バタバタするから…しばらく会えへんかな？」
卓「キャンプ終わったらすぐにシーズン始まるし…全然会えへんかもしれんね。」
杏「そっかぁ…残念。」
A「キャンプ…頑張ってきてくださいね。」
遥「任せて！しっかり仕上げてくるわ！」
卓「2人も…残りの学生生活楽しんで。」
杏「はい！ありがとうございます！」
こうして私たちもそろそろ飛行機に乗らないと行けない時間に。
卓「A。」
杏ちゃんと荷物を持って歩きだそうとしたら、たくに腕を掴まれた。
A「たく…？」
そしてそのまま私はたくの腕の中に。
A「たく…！みんなに見られる…！」
卓「そんなの気にせんで良か。
俺がこうしたいからいいの。」
A「たく…。」
私もたくのことをギュッと抱きしめた。
卓「そんな悲しそうな顔せんといて？
帰したくなくなる。」
A「ごめん…。」
卓「でも、アリゾナ行く前に会えて良かった。
本当にありがとう。」
A「こちらこそ…ご飯まで連れてってくれて、
ありがとう。」
卓「しばらく会えんけど…お互い頑張ろう。
辛いことあったら、いつでも電話してくれて
いいけん。」
A「うん。たくも…無理しないでね。」
卓「分かった。じゃあ…またね。」
A「うん、またね。」
卓「A？」
A「ん…？…！」
名前を呼ばれて顔を上げると、たくから優しいキスが降ってきた。
A「たく…/////！」
卓「俺は別に誰に見られてもいいと思ってる。
それぐらい、Aのこと、本気で好きやから。
それだけはわかってほしくて。」
A「たく…。」
卓「今度は俺が会いに行くから。
また着いたら連絡して。」
A「うん…ありがとう。」
こうして向こうの方で待っていた杏ちゃんと合流して、北海道を後にした。
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作者名：あかねん | 作成日時：2018年9月22日 1時
