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47夢*お願い ページ7

みんなで朝ご飯食べて、最後の日だから荷物をまとめてたら、たくがやって来た。


A「たく…?どうしたの?」


卓「荷物少ないけん暇になった。」


A「はや…!私まだだからちょっと待って。」


卓「急がんからいいよ。見守っとく。」


そう言ってたくはベッドに座った。


私はとにかく荷物を必死にまとめてた。


するとたくが思いついたように言った。


卓「なぁ、A。」


A「ん?」


卓「Aがいつも使ってるもの、何か1つ俺にちょうだい。」


A「え?いつも使ってるもの…?」


卓「今日からまたしばらく会えなくなるし…なんか1つ、夢じゃないよって分かるもの、ちょうだい。」


A「えー何があるかなあ…。」


何にも無さすぎて困るなあ…。


悩んだ挙句、カバンにつけてたキーホルダーを外してたくに渡した。


卓「このくまさん、年季はいっとるね。」


A「これ、私のおじいちゃんがくれた初めてのプレゼントなの。
おじいちゃん、私が産まれる前に亡くなっちゃったんだけど…私が産まれたら絶対渡すんだって、
亡くなる前に買ってくれてたんだって。」


卓「そうなんやね。
こんな大切なもの、いいの?」


A「大切なものだからこそ、たくに持ってて
ほしい。
今までずっと持ってた大切なものだから、大切な人に、持っててもらいたい。」


卓「嬉しい。ありがとう。
悲しくなったらこれ見てA思い出すわ。」


A「うん。たまには電話してもいいんだからね?」


卓「電話嫌いじゃなかと?」


A「たくからの電話なら…ちゃんと出る。」


卓「ありがと。じゃあそーする。」


A「たくもなにかちょうだい?」


卓「ん。じゃあこれあげる。」


そう言ってたくがくれたのは、たくが普段使ってる背番号とファイターズのロゴの入ったパーカー。


A「いいの?これもらって。」


卓「いっぱいあるけん、全然良かよ。」


A「毎日これ着て寝たら寂しくなさそう!
ありがとう、たく。」


卓「ん。寂しい思いたくさんさせるけど…出来るだけ会える時は会いに行くけん。
お互い頑張ろう。」


そう言ってたくは優しく私を抱きしめた。


初めての遠距離。


野球選手との恋。


お互い頑張ろって約束した最後の日。

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作者名:あかねん | 作成日時:2018年9月22日 1時

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