4夢*どうする、俺。〜卓side〜 ページ5
ベンチに戻ってから真っ先に陽平の元へ行った。
卓「ねえねえ。」
陽「え、何?卓から試合前に話しかけられるのすごく気持ち悪いんだけど。」
卓「なんでだよ!!!じゃなくて。
見つけた、夢の子。」
陽「ふーん、ついにかー…っては!?!?」
急に陽平がデカい声出すから一瞬注目を浴びてしまった。
チームメイトには笑って誤魔化して…本題。
陽「本当にあの言ってた、夢の中のどタイプの女の子なの?」
卓「絶対そう。白いカバン持った誰かのユニフォーム着てる女の子。」
陽「いや、しっかり見てるなあ…。」
卓「こんな所で会うなんて思ってもなかったからどうしたらいいかパニクってる。」
陽「うーん…一般のお客さんだしなあ。」
卓「だよなあ…どーしよう。」
陽「でもさ、ここで何もしなかったらもう二度と会えないかもしれないんでしょ?
だってここ、大阪だし。絶対この辺の子でしょ。」
卓「若かったし…多分そうだろなあ…。」
陽「スタッフに頼んで裏口まで通してもらうとかは?無理なの?」
卓「出来なくもないけど…絶対なんか突っ込まれるかなーって。」
陽「確かにな…。とりあえず、試合が終わるまでに何かいい方法ないか、考えよう。」
卓「うん、そーする。ありがと。」
知り合いでもなんでもない人を呼び止めるのも絶対向こうに怪しまれるし、でもかと言って他に呼び止める方法もないし…。
試合が終わるまでに決断出来るのかな…。
そんなモヤモヤした気持ちのまま、またグラウンドに出ると、丁度彼女が席を立った瞬間だった。
よく見ると、彼女の背中には俺とおんなじ9の背番号と俺の名前が。
卓「嘘やろ…俺のファンなん?」
俺の独り言なんか彼女に聞こえるはずもなく、彼女はどこかへ駆けてった。
この時俺は何がなんでも今日、関わりを持たないとって…そう思ったんだ。
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あかねん(プロフ) - はるなさん» 両方見に来てくださってありがとうございます!頑張れます(><)!!! (2018年8月11日 9時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - このお話も面白いです!続きが気になります!♪ (2018年8月11日 7時) (レス) id: aa6b109c88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねん | 作成日時:2018年7月30日 1時