3夢*キミは誰?〜卓side〜 ページ4
久しぶりに起きてからもはっきりと覚えている夢を見た。
全然どこの誰かもわからない女の子と仲良く遊んでる夢。
まるで付き合ってるかのような。
でも、その子は清楚でも派手でもなくて…まさに俺のタイプだった。
でも本当にどこの誰かわからない。
いつかどこかで出会うんかなあ…とか淡い期待を抱きながら迎えた今年。
途中ケガで少し離脱もしたけど、ありがたいことに一軍で使ってもらっている。
遥輝「卓さーーーん!何ボーッとしてるんですか?」
こいつの名前は西川遥輝。
最近彼氏にしたい選手権で俺を越えて1位になったからか、調子に乗っている。
卓也「別に。いつも通りっちゃけど。」
遥輝「いやいやいや!卓さん最近ボーッとしてること多いっすよ?
なんか悩みあるなら聞きますよ?」
卓也「別にないけん、大丈夫。」
本当に悩みはない。
ただ、あの時の夢に出てきた女の子がどうしても頭から離れない。
別に今すぐにでも結婚したいわけでもないし、焦ってるわけでもない。
でもなんかずっと頭の片隅にいる彼女。
相当タイプなんかなあ…。
そんことを考えつつも試合開始まで30分を切ったので、いつも通り1人グラウンドに出てストレッチを始めた。
今日は京セラドーム。
平日ということもあって、お客さんはすごく少ない。
ストレッチしながらたまたま日ハムサイドの三塁側の応援席を見てた。
ホームじゃなくてもたくさんの人がユニフォームを着て、応援してくれてて…改めてありがたいなぁと感じる。
そんな感じで眺めていると…。
卓也「え…?」
驚いた。めちゃくちゃ驚いた。
俺が夢の中で見た子そっくりな女の子が三塁側で座って友達と一緒に話をしている。
間違いかもしれない…とも思ったけどちゃんと確認したくって、ちょっと近づいてもう一度よく見てみた。
俺が見るだけでザワつく三塁側。
それに気がついたのか、友達と話をしていた彼女もパッとこちらを向いた。
………。
時が止まったかと思った。
こちらを向いた彼女は俺の夢に出てきた女の子そのものだったんだから。
誰かのユニフォームを着て、白いカバンを膝の上に置いてる彼女こそが、俺が夢の中で見た子だ。
しばらくその子を眺めてるとベンチに呼ばれたので俺は慌てて戻った。
遥輝「卓さん、今日知り合いでも来てるんですか?」
卓也「いや…そっくりさんみたいな人が居たからちょっと驚いただけ。」
後で陽平に相談しよう。
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あかねん(プロフ) - はるなさん» 両方見に来てくださってありがとうございます!頑張れます(><)!!! (2018年8月11日 9時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - このお話も面白いです!続きが気になります!♪ (2018年8月11日 7時) (レス) id: aa6b109c88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねん | 作成日時:2018年7月30日 1時