キボウノヒカリ

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先生「はーい、席についてー。」


担任の先生が入ってきてみんなが席に着く。


若い男の担任の先生。


周りの女の子たちの中にはキャーキャー言ってる子もいた。


大人が大嫌いな私からすれば正直どうでも良かった。


先生「とりあえず入学式の前に名前書いてもらう

もんあるから、筆記用具出してー。」


担任からの言葉でみんなが一斉にカバンの中から筆記用具を出した。


もちろん私も。


すると隣の席から声がした。


？「やっべ！筆記用具忘れた！！！」


慌てているのは一応隣の席にあたる男の子。


隣だし、余分に筆記用具を持ってきてたから、
私はその男の子にシャーペンを差し出した。


A「あの、良かったらこれ、使ってください。」


声をかけると、男の子はパッと顔を上げた。


ほんのり焼けた肌で、とても優しそうな子だなって言うのが第一印象だった。


？「え？えーの？めっちゃ助かる！

ホンマにホンマにありがとう！！！」


そう言って嬉しそうにシャーペンを受け取った彼。


今でもずっと忘れない。


バリバリの関西弁の彼と私との、初めての出会い。

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