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石「綺麗やな…。」


慎吾くんがそっと呟いた。


A「私も今、同じこと思ってた。」


石「マジで?俺らやっぱり気合うな(笑)」


A「そうかもね!(笑)」


2人で笑っていると、慎吾くんが真剣な表情で突然尋ねてきた。


石「A。もう…あれから泣いてない?」


A「え…?」


石「いや…。あの日、泣いてたのずっと

気になっててさ…。ちょっと心配してたから。」


A「ごめん…ありがとう。

でも、あれからは泣いてないよ。」


石「そっか。」


しばらく沈黙が続いた。


慎吾くんになら…伝えてもいいかなって…なんか直感で思った。


A「あの時なんで泣いたのか…話してもいい?」


石「え…?Aがいいなら全然…!」


慎吾くんはそう言ってくれた。


私はゆっくりと、あの時のことを話し始めた。


A「私ね、母子家庭なの。

物心ついたときから父親はいなくて…母親は1人で

私を育ててくれてたの。

でも、私は望まれて産まれた子じゃないの。

昔から育児放棄せずに育ててくれた…でも私に

愛情なんて1つもなかった。

男が出来たら私を置いて、男の所に行くのは

日常茶飯事。参観日に来たことなんて1度もない。

それでも私は何不自由なく生活してきた。

でもね、あの日…久しぶりに一緒に晩御飯を

食べたの。そしたら、部活頑張ってるねって

言ってくれたの。嬉しかったのに…その次には

寮に入ったらどう?って言われたの。

寮に入ったら…私も学校通いやすくなるし…

何より私が彼氏とこの家で同棲出来るようになる

って…だから寮入らない?って…言われたの。」


石「…。」


A「嬉しかったのに…結局は母親の頭には

私じゃなくて男のことしかなくって…。

それで…あの日は泣いてたの…。

ごめんね…重たい話になって…それだけ。」


気がつけば私の目からはまた涙がこぼれてた。


慎吾くんはしばらく黙ってて…私は言わなきゃよかったって後悔して…ずっと俯いてた。

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設定タグ:プロ野球 , 石川慎吾 , 読売巨人軍   
作品ジャンル:恋愛
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あかねん(プロフ) - はるなさん» めっちゃ嬉しすぎます(><)更新頑張ります!ありがとうございます!!! (2018年8月10日 23時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - すごい面白いです!これからも更新楽しみにしてます♪ (2018年8月10日 17時) (レス) id: aa6b109c88 (このIDを非表示/違反報告)
あかねん(プロフ) - Haguさん» 素敵なお言葉ありがとうございます(><)!私も見に行かせて頂きますっ!!! (2018年7月4日 1時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)
Hagu - 大好きです!よかったら私の『FFIGHT GIRL#49』も見てください (2018年7月3日 22時) (レス) id: b083b467ea (このIDを非表示/違反報告)
あかねん(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます!助かります(><)! (2018年4月28日 15時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねん | 作成日時:2018年4月28日 0時

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