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合宿当日の朝は雲ひとつない青空だった。


まだ眠っているお母さんを起こさないようにそっと家を出た。


最寄りの駅からいつも通り電車に乗ろうとすると…朝早いのに同じ学校の制服の男の子が改札の向こう側に立っていた。


私の家の最寄り駅から通う人…いたっけ?


疑問を抱きながら改札を通ろうとした時、私の足は止まった。


A「なんで…?」


石「あ、ちゃんと来た。おはよ。」


私の足が止まった理由…それは、改札の向こう側に立っていた男の子が…慎吾くんだったから。


A「どうしてここにいるの!?」


石「前に駅まで送った時、定期券にここの駅の名前

書いてあったなーと思ってさ!」


A「そうじゃなくて…朝早いのになんで…。」


石「なんか早起きしちゃってさ!

しかも昨日A泣いてたから…ちゃんと

合宿来てくれるか不安になったから…迎えに来た。」


A「こんな事しなくてもちゃんと行くのに…。」


石「俺が勝手に来てんからAは気にしない!

さ、はよせな遅れんで。行こ!!!!」


そう言って慎吾くんは私の大きいカバンを持って、少し前を歩き出した。


A「慎吾くん、自分の荷物は?」


石「後で学校行くついでに寮寄るからそん時

取りに行く〜」


A「今日いっぱい動くんでしょ?

自分の荷物ぐらい自分でっ…!」


石「これも筋トレのひとつやと思って持たせて。」


そう言って慎吾くんは私の荷物を離そうとはしなかったから…お言葉に甘えて持ってもらった。


電車に乗ってから、慎吾くんはいろんな先輩たちの面白い話をしてくれた。


私も昨日のこと忘れたかのように笑ってた。


しばらくすると、慎吾くんがウトウトし始めた。


A「慎吾くん、眠たいんでしょ?

寝てていいよ?」


石「あかん、Aが暇になっちゃうやん。」


A「バスで眠くなったら大好きな先輩たちと

お話出来なくなるよ!」


石「バスでも起きとくから…へーき。」


A「慎吾くん。

本当に私は大丈夫だから。

朝早かったんでしょ?寝てていいよ。」


石「うーーーん。じゃあそこまで言うなら

仕方ないなあ、寝てあげる…。」


って言いながらもう眠りに入った慎吾くん。


正直ここまでしてくれると思ってなかったから、なんだかドキドキしてる。


ありがとう、慎吾くん。


学校の最寄り駅に着くまで、私の肩を貸してあげた。

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設定タグ:プロ野球 , 石川慎吾 , 読売巨人軍   
作品ジャンル:恋愛
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あかねん(プロフ) - はるなさん» めっちゃ嬉しすぎます(><)更新頑張ります!ありがとうございます!!! (2018年8月10日 23時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - すごい面白いです!これからも更新楽しみにしてます♪ (2018年8月10日 17時) (レス) id: aa6b109c88 (このIDを非表示/違反報告)
あかねん(プロフ) - Haguさん» 素敵なお言葉ありがとうございます(><)!私も見に行かせて頂きますっ!!! (2018年7月4日 1時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)
Hagu - 大好きです!よかったら私の『FFIGHT GIRL#49』も見てください (2018年7月3日 22時) (レス) id: b083b467ea (このIDを非表示/違反報告)
あかねん(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます!助かります(><)! (2018年4月28日 15時) (レス) id: 66d45efd57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねん | 作成日時:2018年4月28日 0時

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