良い子の皆は青酸カリ人に掛けんなよ______！！ ページ8
ばちゃ、と、浅い音を立て、私はインクから飛び出す。
良かった、無事に着いたみたいだ。アイツの元に。
私は研究所へ駆け出す。扉から入るのは認証やらなんやらで手間が掛かるので、窓を道中に落ちてた鉄パイプでぶち破って中に侵入する。
『おーい出てこーい！！怖くないよー！！』
私がそう叫ぶと、頭に何かの液体がぶっ掛けられた。私はすかさず後ろを振り向く。
『おんテッメ何してくれとんじゃカs…なんだサイエンスか…』
私の目線の先には、白衣を身にまとい、メガネを掛けた骨が、片手にフラスコを持って立っていた。
ｻｲ｢なんだとはなんだ、ったく、こっちはガキの世話見てる暇なんてねぇっての。怪我人看取ってんのによ…｣
はぁ、と、ため息を吐くサイエンスを横目に、私は頭からぶっ掛けられた液体を服の袖で拭き、口の横にまだ垂れていた液体を少し舐めた。
『怪我人とかどうでもいいんだけど今私に何掛けた？』
ｻｲ｢青酸カリ｣
『クソッタレｪｪｪｪｯｯｯｯｯ』
満面の笑みで答えるサイエンスに中指を突き立て、私は口の中に手を突っ込む。
青酸カリで即死することは無い、胃の中で酸素と反応すると青酸ガスというものが発生し、そのガスが肺に達することで死に至る。
ちなみにこの知識はちょっとした喧嘩でサイエンスを暗殺しようとした時に身につけたものだ。骨に肺は無いから速攻で諦めたけど。
『お、う"ぇ…』
私が必死に咳き込んでいると、サイエンスがそっと、優しく私の肩に手を置いた。
ｻｲ｢ちなみに嘘だ｣
『クソッタレｪｪｪｪｯｯｯｯｯ』
じゃあさっきの液体何なんだよ、と、サイエンスに中指を立てる。サイエンスはまたもや笑顔で答えた。
ｻｲ｢ただの水だ｣
『お前マジなんなん？？』
私が有り得ないものを見る目でサイエンスを見つめると、サイエンスはジェスチャーでお前の頭クルクルパーと伝えてきた。マジなんなのコイツ。
ｻｲ｢あぁ、遊んでる場合じゃなかったな。｣
『あ"ｯそうだった！早くしないと闇AU共来ちゃう！！』
ｻｲ｢お前無理やり来たのかよ……まぁいい、そんなぶっ飛んだニンゲンを認めちまったのも俺だしな…
着いてこい、こっちだ。｣
余計な一言が聞こえた気がしたが、もう私は悟りを開いて無敵になったので(？)気にせずにサイエンスに続く。
サイエンスの頼りになる背中を見ながら、私はそっと心の中で呟いた。
お前が私に水掛けたこと一生許さねぇからな来来来世まで恨んでやる！！！！！！！！！
男の夢と書いてロマン______！！→←私が主人公なんじゃい______！！
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まどれーぬ。 - ｱﾌﾟｼｯ←え？ (2022年10月3日 21時) (
レス) @page13 id: c48fab580c (このIDを非表示/違反報告)
あきす(プロフ) - ぃわしさん» ありがとうございますｯｯ😭😭突然のシリアス本当にすいません😭😭でも楽しんで頂けて良かったです…！！これからも見守って頂けると嬉しいです☺️ (2022年10月3日 18時) (レス) id: 242d2ff4b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぃわし(プロフ) - ギャグでお腹痛くなる程笑わさせていただきました笑笑 そして突然のシリアスで風邪引きました((( すごく好きな作品なのでこれからも応援してます！！！！ (2022年10月3日 17時) (レス) @page50 id: 9e41280cb5 (このIDを非表示/違反報告)
あきす(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございますｯ😭😭まだまだ奇行は続きます！次回作もご期待ください！！！👍 (2022年10月3日 11時) (レス) id: 242d2ff4b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 一章完結おめでとうございます！！ニコニコしながら奇行を眺めておりました！次回の作品も楽しみにしております！ (2022年10月3日 7時) (レス) @page50 id: a6b8ee3409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきす | 作成日時：2022年4月10日 14時
