白烏 ４

【 あ"ーーー 】 ページ10

ー…ピーーッ！



【 試合開始 】






田「永田ナイッサー！」

貴「いきます…」








ー…ファットッ







岩「国見！」

国「ハイ！」






第1発のサーブって中々難しいんだよな。けど青城相手だと迷い無く絞れる

常日頃首相の鬼サーブ受けてんだから、青城相手にジャンプサーブ態々打つ奴居ねーべ







『！？』






ー…トッ







だから残ったジャンプフローターが1番相手にとって奇襲だろうな






日「ぅおおおおおおお！！」

澤「ナイス！！！永田！！」

田「な、やべー！！」









国「すいません」

松「んにゃ、出だし一発目でジャンフロ打った永田がスゲーだけだわ、ありゃ」

花「次次〜！」







元来俺は青城の選手に矢鱈注視されてる。原因は言わずもがな、あの練習試合だな

だから正直アクションを起こし辛いワケよ









ー…ピーーッ！





貴「いきます…」







ー…ファットッ






及「渡！！」

渡「っく！」





あ、リベロに打っちった

ジャンプフローターはまだコントロール下手だな





ー…キュッ





一斉に走り出してきた青城

その中で…





日「？」

影「！！」







ー…ボッ！！ドッ！！








中央を切り裂く様なスパイク







『いきなりツーアタックだーー！！！！』








不敵に笑ってみせる及川さんに顔を歪める飛雄





及「ホラホラ 次も同じのやるからね。ボケッとしてないでちゃんと警戒してね」




さっすが。場数踏んでるだけあるわ。相手のおちょくり方と、乱し方を知り尽くしてる


そしてそれにまんまと引っかかる単細胞組。それを宥める澤村先輩を見てコリャ嫌でも貫禄付くわって納得した









ー…ドッ





澤「オーライ！」

影「大地さんナイスレシーブ！」

田「Ｂィーーーーッ！！！」

日「俺に持って来ォオーーい！！」








ー…ドッ！！








あちゃーレシーバー正面かよ

あの神業速攻の欠点、昨日洗いざらい整理したけど案外多いんだよな


先ずスパイカーである翔陽のパワー不足

目を瞑ってフルスイングするから、方向操作が不可能

タッパのある奴に捕まりやすい









ー…ドギッ！！









あー、ツーアタックのモーションから、トスかぁ

挑発した上でのあからさまな行為は、単細胞の多いウチは乗っかってしまうからな








貴「…気分萎えるから考えんのやめよ」






特に神業速攻の最も重大な欠点については

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