白烏 ４

【 力とは多彩 】 ページ20

第一セットを制したのは青城

まァ烏野からすれば足並み揃えるので手一杯だった感じだし、それでも絶望的な点差な訳でも無い


つまり、うん。上々






ー…ピーーーッ！！




【 第2セット 開始 】






第2セットはローテを回して開始

本当は俺が出たかったけど、此処は第3セットを信じて待機







ー…ドッ！！




菅「ナイス月島ァ！」

月「あハイッ」







日「菅原さんて決めると凄っげー褒めてくれるんだぜ！」

影「…そうかよ」

山「ナイッサー！」

縁「別に "仲良しこよし" しようってしてるんじゃなくてさ、ああやって声かけながらスパイカー夫々の表情とか今日の調子とか、そういうの見てるんだと思うよ、あくまでさり気無く」

影「………！」


縁「特に月島は2・3年と違って菅原さんにとっても未知な部分が多いだろうし、どう考えても "単純な性格" じゃあないから、気を遣ってんじゃないかな」







菅原先輩は良く見てる。其れは多分3年っていう、俺達じゃあどう足掻いたって超えられない経験の数を踏んでるからだと思う

沢山の選手をベンチからも、コートからも見て来て、沢山の選手が織り成す作戦とかを目の当たりにして来たから



その数多の武器を振り下ろされる時の選択肢を増やすためにも、選手一人一人を見てるんだと思う






うん。なんか言ってて訳わかんなくなってきたわ







縁「俺が言うのも何だけどさ。烏野のスパイカーって結構レベル高いと思うんだよ」

影「…俺もソウ……思い…ます……けど…」

日「………」






あ、翔陽が変な顔してる。俺もスパイカーだけど、マジでそんなこと思ってんの？え、影山くん？って感じかな






縁「其奴らがちゃんと100%の力で打てたら、多少ブロックが立ちはだかったって、ちゃんと戦えると思わないか？」









あー、うん。経験に勝るものはない



初めて作った料理は、2度3度目作るにつれて、上手くなる



そんな感じだな、うん。自己解決







日「あ、大王様サーブのターン来た…！」





それに対して後衛は澤村先輩と西谷先輩の二人体制

守る場所は増えるけど烏野の中では守備力に長けた2人なら…







ー…ドパァッ！！





烏「っしぃ！！！」

菅「大地ナイスレシーブ！！！」





及川さんの鬼サーブをシッカリと上げた澤村先輩






ー…ドパァンッ！





『ッシャァアァアアッ！！！！』





それを見事に撃ち落とした田中先輩





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