白烏 ２

【 前代未聞の大告白 】 ページ7

その後日向＆西谷先輩という声がデカイ組に挟まれた俺は、ただ空気化しながら2人の話を聞いていた


まぁ要するに西谷先輩は訳ありで部活に参加しない。
まぁ“訳あり”って体育館から出る時あんなに叫んでたら察したわ


けど日向の天然お立て上手をくらい、教えるだけならいいぜ！となった
おいおい。バレー部は単細胞しかいないんかい。心配だわ俺






そんなこんなでやっと話が纏まって、漸く体育館に戻ると思ってたのに





西「それにしても永田！！お前何で烏野なんだ？」


貴「え。いや、家が近かった…から、です」


西「なーんだ。お前ならもっと強豪校に行くと思ってたんだけどな！けどまぁ俺からすれば烏野来てくれてラッキーだ！」


貴「あ。はぁ…」



西「俺 お前のこと好きだからな！！」







…………





え……？



キャパオーバーしてる、軽くテンパってる。落ち着け俺

この数分間の間で西谷先輩の性格は掴めてる。脳みその中はバレーだけだ。つまり俺のバレーが好きだって事で解釈していいよね？いいよね！





貴「はぁ、ありがとう…ごさい、ます？」


西「あぁーっ！その顔は信じてねぇな！？お前の事初めて見た時から好きだったんだそ！一目惚れしたんだからな！？」





バレーが、だよね？ね？別に男に好かれて困ってる訳じゃない。ただこんなにも白昼堂々と告白するか？普通？
あ、西谷先輩普通からだいぶ離れた人だったわ！




日「あ！あぁあっ、の！！」


貴「日向どもり過ぎ…」


日「そ、その！に、西谷さんの、その…すすすすきって…れんれれん恋愛カンジョーと、して？ですか？！」


西「ぶぁっはっはっ！！！！それ以外何があんだよ！？」





ブッヒャーーーッ！と目から涙を流しながら爆笑する西谷先輩と、その西谷先輩の返事を聞き顔を真っ赤にしながら俺を凝視する日向


居た堪れない俺は顔を横に背けて、フードに隠す






何だこのカオス状態。日向は日向で、お前が告られた訳じゃないのに何顔赤くしてんだよ。てか今日よく告白されるわ俺





日「えっと…でも、男…です、よ？」


西「男が男のこと好きになっちゃダメなのか？」


日「え、いや…でも…」


西「確かに！珍しいと思う！けど、好きになっちまったんだから仕方ねぇだろ？
付き合うとか返事とか、そんな事考えてねーよ！ただ俺が永田の事が好きって言いたかっただけだ！」





豪語してるけど、ついさっき俺が忌み数ちゃんって気がついてなかったじゃん

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