白烏 ２

【 ただ繋ぐこと 】 ページ24

《 西谷side 》



東「…………思うよ」


西「？」


東「何度ブロックに捕まっても…もう一回 打ちたいと思うよ」



西「！ーー……それならいいです。それが聞ければ十分です」









ふぅーー……





深く息を吐いて、身体をリラックスさせる。






ーー俺の仕事はただ ひたすら “ 繋ぐ ” こと





縁「日向ナイッサー！」


嶋「おっとっネットインだ！スマンカバー頼む！」


森「オーライ！そこのロン毛のにぃちゃんラスト頼む！」


田 菅「！」


東「ーー…！」






“ 空 ” はスパイカーの領域で、俺はそこで戦えないけど



影「行くぞ！」

月「命令しないでくんない」

田「本気で行くッス旭さん！！」





繋げは 繋いでさえいれば






東「もう一度打ちたいと思うよ」






きっとエースが決めてくれる








ー…ドカガァンッ！！




影「(重っ 一月ブランクあってこれかよ…！)」


東「ーーっ…」








目の前でブロックされたボールが床へと落ちる







掌 一枚


厚さ 約2cm




おそらく同年代の連中と比べても 一回り小さな手



このボールと床の間の “ 2cm ” が





エースの命を繋ぐ





森「うぉお！！上がったぁ！！」

嶋「ナイスフォロー！！」





西「…だからもう一回！！トスを呼んでくれ！エース！！」






何度だって繋いでやる


何度だって拾ってやる




もう諦めんな 諦めないでくれ






菅「オーライ！」



影「菅原さん！！もう一回！」



菅「(影山…！？)」



影「決まるまで！！！」




月「ドSだね〜王様」

影「ア''ッ？！」





もう一回…

もう一回…頼む…っ

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