白烏 ２

【 足し引きと同じ要領 】 ページ27

【 7-5 】



東峰先輩のゴダゴタは漸く収集が付いた。やっぱりエースなんだなーってスパイクホームの貫禄で再度確認した





澤「縁下！」

縁「！」

田「カバー！」

縁「スマン影山！カバー頼む！」

影「はい！」







ー…ファッドバッ！！






烏「！？」

町「！！？」

西 東「！？」

田「日向 影山 ナーイス！」






あ、ポカーンてしてる…主に町内会チーム。けどまぁあの神業速攻初めて見たら大概そんな反応するよな

だってスパイカーの最高打点に置くようなトス、それを信じ切ってフルスイングする日向



正直人間とは思ってない。俺の中で彼奴らもののけ姫とかに出てくる奴らだと思ってる。絶対森育ち。





烏「ウォい！！今 なんでそこに跳んでた！？ちんちくりん！！」


日「ちんっ……どっ どこに居てもトス来るから…です」




烏「ーー…！！(今明らかにちんちくりんはトスを見ずに跳んでいた…この１年セッター…ちんちくりんの動きに…完全に合わせたのか…！？それにトスが来るからって何で言い切れるんだ！？
それだけで全く見ずにフルスイング出来るか普通！？)」




烏養監督完全にキャパオーバーしてんな。常識破り、型にハマらないスタイル…

俺の好きなスタイル。特に力もスピードもめちゃくちゃあるわけじゃない俺は、その場その場で打開策を練って戦っている





烏「なんなんだお前ら変人か！？」


日 影「変人…？」

月「ププッ」

日「何で？」

影「知るか」







ー…ゴッ！！ダァンッ！







うわぁーパワー無い俺からしたら東峰先輩ゴリラだよ。パワーゴリラ。超怖え
あれ触ったら絶対腕捥げる。俺は察したからな。あれはレシーブ出来ない






烏「いいじゃねーか！今の烏野！もっと早く言えよ先生！」


武「ぎっ！？何回も言いましたよ…僕…」






【 24-19 】





あと1点で第一セット取られるな。





貴「監督」

烏「あ？」

貴「アップ…してもいいです、か？」

烏「あー…おう」





こっち側からすればあと7点取らなければ勝てない。けど諦めなければ勝てるかもしれない。
だから俺がアップを取るにしては味方チームを信じて無さすぎる…って思ってんだろーなー、監督は。






けどまぁ、俺からすれば西谷先輩の居ない烏野チームでレシーブ安定してるのは澤村先輩だけ。
確かに攻撃力は五分五分だとしても





ー…ドバチィ！！



護りが弱ければ



ー…ピッピピーーーッ！






【 25-19 】




…負ける

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