白烏 ２

【 絶対に言ってやんない 】 ページ3

《 金田一side 》



影「……金田一」


金「！」




俺の世界で1番嫌いな影山と試合…。今日の練習試合が決まった日から今日までが長く感じた

まぁいざ試合が始まればアッという間で…影山は影山じゃ無いし、永田も居るし、烏野に振り回されまくった試合…

改善すべき点が多くて、モヤッてした心を落ち着かせるかの様に無駄に手を洗っていると、今最強に聞きたくない声が聞こえた





影「………」

金「………」







金「俺たちはもう影山(アイツ)には限界なんです！いくら個人技が高くても明らかにチームの足を引っ張ってます。

正直ー…居ない方が助かる」




______
____
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影「もっと速く動け！！もっと高く跳べ！！俺のトスに合わせろ！！勝ちたいなら！！」








影「……………ぉ」


金「謝ったりすんなよ！！！」


影「！？」


金「俺も謝んねぇ！」






分かってんだよ。影山はバレーが好きだ。何事にもストイックだ。バレー馬鹿って言葉がピッタリな奴だ

上手ぇよ全部。嫉妬も僅かな憧れだってした。でもあの時俺がした行動が間違いだったとは思ってない





影「……………ぉぅ」


金「お前は俺ん中では、これからも横暴な王様で、ムカつく奴で、最高にブッ倒したい相手だ！！」


影「……………おう」


金「だから謝んな！！」


影「おう」


金「 “ ナカナオリ ” なんかしねぇ！別に元々仲良くねぇしな！」


影「おう」


金「そんで次は絶対に俺達が勝つ！！」






横暴な王様、ムカつく奴。今も昔も、きっとこれからも俺の中で影山はそういう存在であり続ける。

この気持ちがある以上俺はお前に嫉妬し、ほんの僅かな憧れを抱き続ける



それでいい。影山が上手い事なんて百も承知だ。だから追い抜いてやる。個人として、チームとして



あんま納得したくねーけど、多分ライバル視してんだと思う。負けたくねぇ、コイツだけには。絶対





影「……………金田一。次戦う時も、勝つのは俺達だ」



ーーっ！！


これからも、横暴な王様でムカつく奴だ





国「……何話してたの？」


金「…影山(アイツ) “ 俺達 ” って言ったよ」


国「あ？」


金「何時もは “ 俺は ” “ 俺が ” って1人で戦ってるみたいな言い方してた癖に」





でも、けどやっぱり




金「……くそ……なんか悔しいな」




憧れたお前を変えたのは、俺じゃない

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