マスターちゃん【FGO】【斎藤一】 (ページ3)

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ようやくマスターも肩の荷が下りると思ったのだが……。

カルデアは襲撃を受け崩壊。

世界は漂白され、本来ならばAの代わりに人理修復を行うはずだったAチームのマスター集団、クリプターたちによる新たな人類史、【ありえたかもしれない人類史】が築かれることになった。
クリプターたちは競い合って己の異聞帯、そして大きな樹木状の物体、空想樹を育てている。

Aたちは彷徨海を拠点にノウム・カルデアと名乗って人類史をもとの形に戻すべく再度俺たちを呼んだ。

『みんな、人類史が漂白されたんだ。もう一度私に力を貸してほしい』

召喚に応じた誰もがそれを受け入れ、またAに力を貸すことにした。もちろん俺も。
思えばマスターの笑顔は、俺のお得意な張り付けたような笑みだったのかもしれない。

この、ノウム・カルデアを設立するまでにAは二つの異聞帯を踏破してきたという。
二つの人類史を滅ぼすのは己の人類史のために間接的とはいえ人を消し去っているわけだ。
優しいマスターの傷だらけの心は無事なのだろうか。

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