強気な女と強い鬼ー夜明けー

ー105ー ページ8

それから暫く経ち、かなり屋敷が片付いて綺麗になってきた。





A｢みんな、そろそろ休憩にしよう｣



善逸｢はーいっ！｣



炭治郎｢わかりました！｣



伊之助｢食いもんよこせ！｣





お茶を入れて、買っておいた羊羹を出す。




“いただきます”と手を合わせて食べる。




伊之助｢うめぇ！｣



善逸｢手で掴むなバカ！｣



A｢喉に詰まらせるなよ｣



炭治郎｢美味しいです｣





縁側に座ってお茶を飲む。




縁側にこうして猗窩座以外が座っているのは少し新鮮だった。




炭治郎｢Aさん日中はいつも何をして過ごして
いるんですか？｣




A｢私か？私は…鍛錬をしたり、町に降りたり、
蝶屋敷に行ったりだな｣





すると、竈門の横に座っている我妻が



善逸｢鬼狩りに行かない日は何してるんですか？｣



と聞く。




A｢行かない日か？えーっと…｣




脳裏に猗窩座がチラつく。




A｢そうだな…知人にあったり…色々…だな｣





鬼狩りに行ってる日も実際は会ってるけども。





善逸｢Aさんって恋仲の人がいるんですか！？｣




炭治郎｢善逸っ！｣



A｢恋仲の人はいないぞ｣





嘘はついていない。



猗窩座は人じゃないし。




A｢ほら、私のことはいいから食べな｣



伊之助｢ﾝｺﾞﾎｫｯ！｣



A｢嘴平、詰めすぎだ！お茶を飲め！｣






善逸｢(Aさんって…あんまり自分のこと話さな
いんだよなぁ。それに何か…読めない音がす
る…)｣

ー106ー→←ー104ー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す