ー120ー ページ23
珠世「本当のことを言うならば…私はあなたを失いたく
ありません…。皆さんと同じように…幸せになっ
て欲しいのです…」
A「珠世さん…」
珠世さんの言っていることは半分間違っている。
A「珠世さん、私は彼といることが幸せなんで
す。だから私は…幸せになれます」
珠世「!…Aさん、立派になられましたね…」
涙が溢れそうになるのをグッと堪える。
前に進むんだ。私は私の道を切り開く。
珠世「行くべきところは分かっているのですね…?」
珠世さんの瞳が揺れる。
A「はい、もう彼の居場所は分かります」
今まで背けていた事に目を向けなくてはならない。
もう、逃げない。
___________________________
話を終えた私は館の外に出る。
珠世さんと愈史郎さんが私を最後まで見送ってくれる。
A「珠世さん、愈史郎さん、ありがとうございま
した。…どうか幸せになってください」
珠世「ありがとうございます、Aさん。
…またいつか巡り会いましょう」
A「はい、ありがとうございました」
珠世「さぁ、もう行きなさい。…夜明けが近いです」
A「はいっ」
頭を下げて走り出そうとすると
愈史郎「おいっ」
A「ゆ、愈史郎さんっ…」
今まで黙っていた愈史郎さんが声をかけてくれた。
愈史郎「…珠世様のことを忘れるな」
A「っ…!絶対忘れません!珠世さんのことも
愈史郎さんのこともっ!みんなのことも!
全部、全部ですっ!」
私がそう言うと
愈史郎さんはフッと小さく笑った。
愈史郎「行け」
愈史郎さんのその言葉を最後に走り出す。
目指すのは誓いを立てたあの草原。
どうか
どうか
間に合って_____________
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芳美(プロフ) - もう何度も何度も読み返しました(>_<)鬼の中では猗窩座が大好きです。素敵な作品に出会えて良かったです♡ (10月25日 10時) (レス) @page31 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - うわぁ〜ん。・゜・(ノД`)・゜・。めっちゃ感動して涙が止まりません!!!とっっっっっっても素敵な作品でした! (2023年2月22日 13時) (レス) id: 27b587e666 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - カケオレさん» ありがとうございます!読んでいただき光栄ですᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟこれからも頑張りますね♪ (2022年7月23日 19時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - 素晴らしい作品をありがとうございました!ストーリー性が大好きです!これからも頑張ってください (2022年7月22日 19時) (レス) @page31 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!次作もどんどん書いていきます!最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました! (2022年3月13日 10時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななや | 作成日時:2022年3月10日 10時