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昼寝すぎて眠れなかった私は
蝶屋敷のベッドの上で夜を過ごしていた。
どうにも落ち着かない、と思っていると
煉獄が現れた。
煉獄｢眠れないのか？A｣
A｢煉獄っ…｣
ゆっくりとした足取りでこちらに来た彼は私のベッドに腰かける。
A｢ああ。…少し色々なことを考えていて…｣
煉獄は“何を”とは聞かず、ただ、“そうか”と言ってくれた。
煉獄｢珍しいな。いつも物事をハッキリと決める
Aが考え込むなんて｣
A｢私にだって…考える時ぐらいあるぞ｣
それにそれを言うなら煉獄だってそうじゃないか。
いつも物事をハッキリと決めるのは。
煉獄｢何に悩んでいるのかは聞かない方が良さそうだが
あまり悩みすぎてはならんぞ｣
A｢あ…うん…ありがとう｣
煉獄の落ち着いた声が心に染み渡る。
A｢煉獄、私は…もう何も失いたくないんだ…｣
煉獄｢！…その気持ちはよく分かる｣
A｢そうかのか…？｣
煉獄｢うむ。…俺も母上を失い、何かを日に日に失って
いく父上を見た｣
そうか、煉獄は…。
煉獄｢だからこそ、前に進もうと思った。泣いたって
良い。泣くことはそれ程までに真剣だったと言う
ことだ。失うのが怖いのは大切にしていたと言う
ことだ｣
A｢大切に…｣
そうだ、私は猗窩座を何よりも誰よりも大切に思っている。
だから失うのが怖い。
大切だからこそ猗窩座に何かあったら嫌だ。
私が救ってあげたいと思うんだ。
煉獄｢その人のためになら何だって出来てしまう、そう
思うだろう｣
A｢ああ…｣
涙がまた溢れ出す。
私が変わらないと
そして歩き出さないと
何もかも変わらないから。
A｢…｣
そう思ってもなかなか踏み出すことが出来ないのも事実だ。
煉獄は私の気持ちを察したのか
煉獄｢時間はかかっても良い。だから少し自分の気持ち
に素直になれ｣
A｢っ、うん、ありがとう｣
髪を撫でてくれる煉獄の手は温かい。
決心しなくては。
窓の外から照らす月明かりは何かを訴えるようだった。
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芳美(プロフ) - もう何度も何度も読み返しました(>_<)鬼の中では猗窩座が大好きです。素敵な作品に出会えて良かったです♡ (10月25日 10時) (
レス) @page31 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - うわぁ〜ん。・゜・(ノД`)・゜・。めっちゃ感動して涙が止まりません！！！とっっっっっっても素敵な作品でした！ (2023年2月22日 13時) (レス) id: 27b587e666 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - カケオレさん» ありがとうございます！読んでいただき光栄ですᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟこれからも頑張りますね♪ (2022年7月23日 19時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - 素晴らしい作品をありがとうございました！ストーリー性が大好きです！これからも頑張ってください (2022年7月22日 19時) (レス) @page31 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！次作もどんどん書いていきます！最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2022年3月13日 10時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2022年3月10日 10時
