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ー54ー※ ページ6

A「あ…」


ドキン ドキン と胸が高鳴る。


って、そうじゃないだろ!



猗窩座は驚いたように私を見ている。


A「ごめんっ、すぐ退く!」


と、猗窩座の上から退こうとすると


グイッと腕を引っ張られて




ドサッ




A「猗窩座…?」



今度は私が押し倒される体勢になる。



え、ええ、あ、え?



頭が混乱する。



A「あ、猗窩座、」



猗窩座を見ると



彼はじっと私を見つめている。



待って、もしかして怒ってる…?



押し倒したからか…?



なんて考えていると猗窩座の顔が近くなって



そのまま首元に口付けされる。



A「ちょっ、まっ、」


猗窩座の胸板を押しても離れてくれない。



待て待て待て待て待て待て!



心の中でそう呟いて焦っていると



スルッと太ももの内側を手でなぞられる。






A「まっ、待って!猗窩座っ!」



思いっきり叫ぶと猗窩座はようやく止まってくれた。



A「ご、ごめん。もしかして怒ってる…?
私が押し倒したから…?」



恐る恐るそう聞くと猗窩座は


A「えっ、ちょ、なんで笑うんだ!?」

笑った。



そして私の上から身体を退ける。


私は着崩れた着物を直しながら猗窩座を見る。



猗窩座「すまない、そうくるとは思っていなかった」




猗窩座はそう言ってまた笑った。




A「なっ、どこに笑う要素があるんだ!猗窩座が
ずっと黙ってるから怒らせたかと思った
ぞ!」




私がそう言うと“それは悪かった”と、猗窩座は笑いながら言った。



A「全く…勘違いさせるな」



猗窩座「悪かった、機嫌を直してくれ」



まだ少し笑っている猗窩座を見て“まぁいいか”なんて思って私も笑った。



__________________________



猗窩座「じゃあまた明日な」


A「ああ、また明日だ」



猗窩座をいつも通り見送ろうとすると猗窩座は私を振り返る。


猗窩座「しかしA…お前はもう少し危機感を持
て」


A「?」



それだけを言って猗窩座は姿を消す。




危機感…?


鍛錬が足りないということか?


そうか



明日からもう少し励むか







猗窩座に言われたことを別の意味で受け取ったAだった。

ー55ー→←ー53ー


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ななや(プロフ) - うさぎもちさん» ありがとうございます!更新頑張りますね♪ (2022年3月2日 17時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎもち - 続編おめでとうございます〜!大好きです!楽しみにしています! (2022年3月2日 15時) (レス) @page1 id: 3d47e5a306 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななや | 作成日時:2022年3月2日 15時

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