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ー72ー猗窩座side ページ24

その日の夜もAの屋敷に向かう。



が…



縁側にAはいなかった。




何だ、今日はまだ帰っていないのか?



…いや、気配はある…。




俺は縁側に上がり中に入れる障子をそっと開ける。




するとそこには




A「ケホッ…」




布団で横になっているAがいた。



猗窩座「A…?」



声をかけるとAの目が開く。



A「猗窩座…ごめん、電気……」



猗窩座「俺がつける」



カチカチっと電気を付けるとAの顔は赤く火照っていた。




猗窩座「熱…大丈夫か…!?」



A「平気だ…すぐ治る」




力なく笑うAの額に手を当てるとかなり熱くなっていた。



猗窩座「待ってろ、直ぐに冷水を用意するっ」




俺は台所に行き冷水を容器に入れ手拭いを2枚取り、
Aのいる部屋に戻った。




A「ごめん、猗窩座ありがと…」


猗窩座「謝るな…!」



なぜ病人は直ぐに謝るんだ。



Aの額に冷水で冷やしたタオルを当てる。



A「冷たい…気持ちい…」



そう言ってAはヘラッと笑う。



猗窩座「汗ふくぞ」


A「え、あ、ありがと…」



布団を剥いでそっとAの着物に手をかける。



着物をはだけさせて汗を拭き取る。



1人でいて着替えられなかったのか…。



猗窩座「A、」



とAの方を見ると



猗窩座「!」



Aは先程より顔を赤くしていた。



猗窩座「Aっ、大丈夫か?しんどいか?」



A「違うんだ…その、ちょっと恥ずかしくて…」



猗窩座「っ、すまない…」



咄嗟のことで何も考えずにはだけさせたが確かにもう少し気遣えば良かったかもしれない。



A「いいんだ、ありがと…」



了承を得た俺はササッと汗を拭く。



猗窩座「着替えは…」



A「あー…じ、自分でする…」



フラっと立ち上がったAは1度奥の部屋に入って着替えて戻ってくる。




そしてまた布団に横になる。




猗窩座「他にして欲しいことはないか?」



そう問うとAは少し考えた後に


A「じゃあ…少しのあいだ…手を握っていてほし
い…」



と口にした。



そんなことでいいのか、と思ったが俺はAの手を優しく握った。



Aは“ありがとう”と言って笑った。



その笑顔はとても綺麗だった。

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ななや(プロフ) - うさぎもちさん» ありがとうございます!更新頑張りますね♪ (2022年3月2日 17時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎもち - 続編おめでとうございます〜!大好きです!楽しみにしています! (2022年3月2日 15時) (レス) @page1 id: 3d47e5a306 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななや | 作成日時:2022年3月2日 15時

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