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その日の夜は何となく絵が描きたい気分だったので私は筆と紙を手に縁側に座っていた。



猗窩座「何をしているんだ?」


A「絵を描こうと思ってな」



現れた猗窩座にそう言う。



絵は昔から結構得意だった。


風景を描いたり鍛錬する兄上を描いたり。




猗窩座「見せてくれないか?」


A「いいぞ、ほら」




描きかけの絵を見せる。



私が描いているのは縁側から見える景色だ。



木と池と塀と月。



猗窩座「筆の扱いが繊細でとても綺麗だ。素晴らしい」


A「ありがと、嬉しい」



猗窩座が思った以上に褒めてくれたので嬉しくなる。




A「猗窩座は絵を描かないのか?」


猗窩座「描かんな」


A「描いてみてくれよ」




半ば強制に筆と紙を渡すと猗窩座は“あまり自信はないぞ”としぶしぶ筆をとってくれた。



どんな風に描くのだろうか、と覗こうとすると、“動くな”と言われたので座り直す。



そして数分後、猗窩座が“描けたぞ”と言ったのでできた絵を受け取ると



A「これは…私?」



そこに描かれていたのは宙に舞って技を振るう私だった。


てかうっま…!!



猗窩座「ああ。お前のあの綺麗な技が忘れられなかった
んだ」




A「猗窩座…!ありがとう!嬉しい!」




私がそう言うと猗窩座はフッと笑って“それはよかった”と言った。




猗窩座は器用だなぁ。




A「なぁ、私も猗窩座を描いたらダメか?」



猗窩座「それは…ダ、ダメだ」



A「え、何故だ!?」



猗窩座「俺は…描くのはいいんだが、描かれるのは…
少し、その、照れるだろ…?」





耳を赤くしてぷいっとそっぽを向く猗窩座。



その姿を見ていると自然と頬が緩む。




A「猗窩座は可愛らしいな」



猗窩座「バカ言うなっ…」



顔を赤く染める猗窩座にムニッと頬をつねられる。



A「いひゃひゃ、ごめんて」



笑いそうになるのを堪えて猗窩座に謝る。



猗窩座「全く…お前と言うやつは…」



なんてちょっと呆れてるけど私を捉える優しい瞳は変わらない。




私もっと、猗窩座のこと知りたくなったよ。

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ななや(プロフ) - うさぎもちさん» ありがとうございます!更新頑張りますね♪ (2022年3月2日 17時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎもち - 続編おめでとうございます〜!大好きです!楽しみにしています! (2022年3月2日 15時) (レス) @page1 id: 3d47e5a306 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななや | 作成日時:2022年3月2日 15時

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