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ー62ー ページ14

その日の夕方


不意に雨が降り出す。



町に降りていた私は少し雨宿りするか、と近くの建物の影に寄りかかる。



鬼を狩っている時に雨が降り出すことはあったが今は買い物をした書物を濡らす訳にはいかないので雨宿りをする。



すぐにやむだろうか…。



空を見上げると灰色の雲に覆われている。




まぁ、いいか。


そう思いふと前を見ると



「〇〇さん、もっとこちらに寄ってください」

「いえ、そんなに寄ったら貴方が濡れてしまいますっ」



1つの傘に2人で入る男女が目に入った。



「〇〇さんが風邪をひいては困ります」

「すみません、ありがとうございます」




男が女をそっと引き寄せ2人は引っ付く。


そしてそのまま歩いていく。



きっと恋仲なのだろう。




その姿を見て、何も思わないわけでは無かった。


私だって女だ。





A「…」



私と同い年で恋仲の異性がいる人は沢山いた。


もう18なんだから当たり前だ、と周りの大人たちは言う。



だから時には私を軽蔑したような目で見る人も少なからずいた。




でも私は鬼狩りをしていて兄上も両親も失ってそれどころではなかったのだ。






A「…はぁ」



何の意味も持たないため息が出る。



“羨ましい”なんてそんな。




手が冷たくなって息を吹きかけるも温まらない。



あーあ



猗窩座がいたらな…。



…………?



A「あれ……」



私…なんで今……



猗窩座を思い浮かべたんだ…?




暖かさで言うなら煉獄だって暖かい。


多分1番暖かい。



でも、私があっためてほしいのは猗窩座だった。



猗窩座の温もりが欲しかった。





A「猗窩座…」




彼の名前を口にしたところで何か起きる訳では無い。




でも


それでも




猗窩座に会いたいなぁ……。




ああ



早く夜になれ。

ー63ー猗窩座side→←ー61ー


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ななや(プロフ) - うさぎもちさん» ありがとうございます!更新頑張りますね♪ (2022年3月2日 17時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎもち - 続編おめでとうございます〜!大好きです!楽しみにしています! (2022年3月2日 15時) (レス) @page1 id: 3d47e5a306 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななや | 作成日時:2022年3月2日 15時

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