流れ星のようにキミは。 (ページ42)

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勉強ー#ーページ42

A｢私も早く思い出したい。…それに私も猗窩座
のこと想ってたはずなのに忘れてしまったん
だな…｣

猗窩座｢仕方ない。本来はそう言うものだ。俺が異例な
だけだ｣

髪を撫でる猗窩座の手がどこか懐かしくて泣きそうになる。

A｢猗窩座、勉強終わったらギューってしてくれ｣

猗窩座｢ああ、いくらでもしてやる｣

A｢ありがと…勉強頑張る｣

というわけで、気を取り直して勉強スタート！

まずは数学から片付けてやる。

猗窩座｢で、Aはどこが分からないんだ？｣

A｢えっと、ここなんだけど｣

猗窩座｢ああ、ここは余弦定理の応用で_______」

猗窩座は丁寧に説明してくれる。

分かりやすくて不死川先生に並ぶほどだ。

ちゃんと理解してるから教えられるんだろうなぁ。

猗窩座｢で、‪ルートの中の______…って感じだ｣

A｢ありがと、解けそう！｣

猗窩座｢よかった｣

早速問題を解いていく。

おお、解ける解ける。

チラッと目の前を見ると正面で問題を解く猗窩座が目に入る。

かっこいいな……。

姿は変わっても猗窩座は猗窩座なんだ…。

頭の片隅でいつかの私がそう呟く。

猗窩座｢？A？｣

A｢ごめん、なんも無い｣

猗窩座｢そうか｣

今、この空間に私たちしか居ないと思うと胸がドキドキと高鳴る。

ダメだ、集中しないと。

この空間と言っても隣にな狛治たちもいるわけだし。

ん…っていうか猗窩座と私は恋仲(？)だったわけだけど、まさかあんなことやそんなことまでしてたのか…？

いやいやいや、待て待て待て。

今考えるのはそれじゃないだろ。

集中集中！

煉獄先生の言葉通り心を燃やさなくては！

気合いを入れて問題に取り組む。

ここは確か正弦定理のアレで…

__________________2時間後___________

A｢あー…！終わった、終わった…！｣

猗窩座｢おつかれ｣

A｢だいぶ進んだ、ありがと猗窩座｣

猗窩座｢Aの実力だ｣

フッと笑った猗窩座の顔にドキリとする。

A｢猗窩座、｣

ギュッと猗窩座を抱きしめて少し目を閉じる。

間もなく猗窩座の腕が背中に回って強く優しく抱きしめ返される。