流れ星のようにキミは。 (ページ41)

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素山家ー#ーページ41

チャイムが鳴って放課後になる。

猗窩座｢A、帰るぞ｣

A｢あ、うん！でもどこで勉強するの？｣

猗窩座｢俺の家だ｣

A｢そっか。……えっ!?｣

猗窩座｢何か問題あるか？｣

A｢えっ、いや、ないです！ないです！｣

猗窩座｢そうか、なら行くぞ｣

猗窩座の横を並んで歩く。

猗窩座の家かぁ…。

どんな家なのかな…？

しばらく歩くと

猗窩座｢着いたぞ｣

A｢ここが…！｣

猗窩座の家に着く。

な、なんか緊張してきた…。

ガチャッと玄関を開くと猗窩座と同じぐらいのサイズの靴と私と同じくらいのサイズの靴が並んでいた。

猗窩座｢狛治と恋雪もいるけど部屋は別だから｣

A｢そっか｣

恋雪ちゃんって、狛治の彼女の…？

靴を脱いで“お邪魔します”と猗窩座に続き2階へ上がる。

すると丁度狛治の部屋であろうところから女の子が出てくる。

恋雪｢あ、猗窩座さんお邪魔してます｣

猗窩座｢ああ｣

もしかしてこの子が恋雪ちゃん？

可愛い子だなぁ…！

恋雪ちゃんと目が合う。

恋雪｢初めまして、1年生の奥宮恋雪です。よろしくお願
いします｣

A｢3年の天川Aです、よろしく！｣

ガチャッ

狛治｢恋雪？…と、A？｣

狛治が登場。

A｢お邪魔するぞ、狛治｣

狛治｢あ、ああ｣

猗窩座｢A、俺の部屋はこっちだ。行くぞ｣

猗窩座に手を引かれる。

狛治｢…もしかして猗窩座が、抱きついたっていう女子
ってAか？｣

猗窩座｢狛治、今言うな…｣

そのまま部屋に入って腰を下ろす。

猗窩座の部屋は散らかってるわけじゃないけど生活感のある部屋だった。

A｢さっきのが恋雪ちゃん？｣

猗窩座｢ああ。狛治と恋雪は前世でも愛し合ってたん
だ｣

A｢へぇ、すごいなぁ｣

ってことは猗窩座が人間の時好きだったのは恋雪ちゃんなんだ。

A｢双子になるなんてすごいね｣

猗窩座｢そうだな。…きっと元々は1つで生まれる予定
だったんだろうけど、鬼になった俺はお前を忘
れられなくて、狛治の方も恋雪を忘れられなか
ったのかもしれんな｣

A｢猗窩座…｣

猗窩座は私のこと忘れないでいてくれたんだ…。

私って幸せものなんだなぁ。