流れ星のようにキミは。 (ページ21)

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帰り道ー#ーページ21

A｢ありがとう、アオイ！楽しかった！｣

アオイ｢よかったらまた来てくださいね！｣

花を生け終えてアオイに別れを告げ下駄箱に向かう。

アオイみたいに上手くは出来なかったけど楽しかったなぁ。

A｢あ、煉獄先生さようなら〜｣

煉獄｢うむ！気をつけて帰るんだぞ！｣

A｢はーい｣

通りかかった煉獄先生に挨拶をして靴を履き替え正面玄関に出ると

A｢！猗窩座!?｣

猗窩座｢A、今帰りか？｣

A｢そうだけど、猗窩座もまだ学校にいたの？｣

猗窩座｢ああ。冨岡先生に捕まった｣

A｢なして…？｣

歩きながら話す、と言われたので猗窩座の隣に並んで歩いた。

オレンジ色の夕焼けが私たちを照らす。

猗窩座｢髪の色｣

A｢え、ああ。猗窩座は赤色だもんね。地毛申請
しなかったのか？｣

猗窩座｢したのはしたんだが、どういう訳かこうなって
る｣

なんとも言えない顔をした猗窩座に思わず笑ってしまう。

周りには同じ制服を着た生徒がいて

地域の人がいて

男の子と帰って

なんかすごい青春してる感じだなぁ。

なんて思って歩いていると

猗窩座｢あ、A、前｣

A｢えっ、ﾍﾌﾞｯ｣

電柱にぶつかった。

A｢いった…｣

猗窩座｢大丈夫か？｣

明らかに笑いを我慢している猗窩座。

A｢猗窩座、言葉と表情が一致してない｣

額を抑えながらぶつかった電柱を見ると

A｢夏祭りかぁ｣

そっか、もうすぐ夏休みだもんな。

猗窩座｢A、これ一緒に行かないか？｣

A｢えっ｣

電柱のポスターを見て猗窩座はそう言った。

え、私、誘われた？

猗窩座に誘われた!?

A｢私でいいの？｣

猗窩座｢Aだから誘ったんだが｣

猗窩座の顔が赤く見えるのは夕焼けのせいなのかそれとも_____________。

A｢うん！一緒に行こ！｣

猗窩座｢よかった｣

フッと笑う猗窩座に胸が高鳴る。

“お前の傍は心地がいい”

頭に誰かの言葉がまた過ぎる。

A｢また…だ…｣

猗窩座｢A…？どうした、顔色が悪いぞっ｣

A｢ご、ごめん、なんでもないの｣

これも前世の何か…？

結局その後猗窩座に心配をかけ家まで送ってもらった。