＊ ページ28
･
『ぇ…な、何を言ってるんですか？』
「…」
『あの。さっぱり分からないんです！教えてください！！』
「…僕は、君の親戚に近い存在だったことが分かった」
『親戚？』
天月さん言った言葉は「親戚」と言う懐かしい響きの言葉だった。かなたさんは遠い遠い親戚の1人、とは知っていたが天月さんも親戚の1人だったんだろうか…？
「……正しく言うと、僕の母さんの妹の娘がAちゃんのお母さんだった」
『…。…じゃあ、なんで天月さんが謝るんですか』
「……何も。知らなかったからだ」
『それは、しょうがないこ「しょうがなくないよ！！」
私の言葉を遮った天月さんは、泣きそうな瞳で私の肩を掴んだ。掴まれた肩は痛くなくて力加減をして貰ってることが分かった。そんなことにまで気を使える彼が謝るのはやっぱり理由があるからだろうか。
『…』
「…知らない、知りませんでしたで済む話ではないんだ。……無知は罪だ、他人の家だと思っていたよ。でも、すぐ近くの、家の事だった。親戚だったのに！！…なんにも、家族のうちに入る子なのに、知らなかった」
『！！』
「…君のお母さん、沙羅さんが亡くなったことも知らされてなかった。母さんは多分教えなかっただけだろうけど…それでも、僕は、今、何も知らずに生きていた自分が、大っ嫌いだよ…」
『…嫌いなんて、言わないで』
「……そらるさんが助けてくれなかったら、Aちゃんは、…心が潰れていたよ。きっと」
『それは……そうかもしれないけど』
「僕が助けることも出来たよ！！…きっと、出来たんだっ！！…僕は、君に会う資格すらないと思ってたんだ。でも、せめて伝えたかった…」
「ごめん、ごめんなさい」とまるで懺悔するように私の方を見ないで下を向いて謝る天月さん。私は彼の立場になった自分を考えた、考えるだけで嫌になる。後悔が、悔しさが沢山あると思った。彼の言葉の一つ一つが重いから…
＿天月side＿
地面の草に何かが零れる、僕の涙だった。
Aちゃんは何も言わずにただ僕の方を見ているだけだ、その方を向いてないから視線でそう感じとっただけだが…
『…天月さん』
「…っ」
『じゃあ、
･
･
＿＿＿＿＿天月さんは…私のお兄ちゃんなんですか？』
「は？…な、に…それ」
まるで見当違いなことを言われて言うつもりだった言葉を丸ごと忘れてしまった。
目の前のAちゃんの瞳はキラキラと輝いていた。僕は呆然としたまま動けなかった。
『…私は』
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夜桜(プロフ) - 犬坂さん» わぁぁ！！犬坂ぁぁ！ボードでお話あんましてなかったから久しぶりー！！コメント嬉しい！！！覚えてるに決まってるよ！！！おしゃべりめちゃ楽しかったもん！！！リクエストマジありがとう！！もちのろんで書かせて頂くぜ！！！！ (2019年6月30日 19時) (
レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
犬坂(プロフ) - まふくん可愛いwあ、お久しぶり！犬坂だお、覚えているかい？あと。リクエストで、『夢主ちゃん迷子になってほすぃー』 (2019年6月30日 19時) (レス) id: 6b5e6236e0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - そると。さん» 私も素晴らしいリクエスト頂けて嬉しいです！！！そると。さんに感謝しかないです！！コメントありがとうございます！！ (2019年6月28日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - こんなに早く書いていただけて嬉しいですー！楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年6月28日 22時) (レス) id: 86f42cc0f3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - まろまろさん» ぁ、まだ数話続きます！！ありがとうなんて、私の方こそリクエスト有難いので、マジ感謝なんですよ！！！本当にありがとうございます！！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2019年3月3日 17時
