_風邪_ ページ17
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ピピッと小さな音が俺の脇から聞こえてくる、取り出してまふに見せるとわかりやすくため息をついてその機械の電源を切った。
「完全に風邪ですね」
『そっか…やっぱ風邪か』
「いつから怪しい感じしてました?」
『…一昨日、くらい…?』
俺の自己管理の悪さに呆れたのかジト目で見てきた後俺の手からスマホを取り上げて箱の中にしまった。
「とりあえず、安静にして熱だして早く元気になりましょう。それまではAと遊ぶのもゲームもTwitterも駄目です!」
『はいよ、母さん』
「こんな子は育てた覚えないです」
『そこはノるんだ』
だるい身体にウンザリしながらもゆっくりと寝室の布団へと身体を動かして倒れるようにベットへと寝た。隣にはまだAが寝ているが1回寝たら起きないタイプなのでこんな程度の揺れじゃ瞼は開かない。
まふは分厚い布団を持ってくると俺にかけ、Aをお姫様抱っこして部屋から出た。
『…筋肉あるよな』
「そうですか?普通ですよ」
『えー、まふで平均なら俺駄目じゃん』
「そらるさんも出来るでしょ……はい、目閉じてー」
俺が言う通りに目を閉じるとまふはデコに触れたと思ったら次の瞬間いきなり冷たいものが貼り付けられた。驚いて目を開けると俺のデコに貼られているのは冷えピタだったようだ。
『……おれ、これ苦手なんだけど』
「我慢して早く治すためにして下さい」
そう言い残してまふは寝室から出ていった。
苦手って…そういう意味じゃないんだけど
俺はすぐに夢の中へと落ちていった。
・ ・ ・ ・
「____彼方!!」
『……母さ、ん?…なんで』
「なんでって、アンタのためにパート休んだのよ!?」
『ぇ、なんかあったっけ』
目の前の母さんは意味がわからないと眉をひそめて俺を見つめてくる、母さんの言葉が理解出来ず頭をフル回転してみるが休むほどのことが俺になにか…?
『っ!!
……うぅ、あたま、痛い』
「そりゃ、風邪ひいてるからね…早く治しなさいね」
『う、うん。ありがと母さん』
「…てゆうか、彼方は「母さん」なんて呼んでたっけ?お母さんとかじゃなかったっけ?」
『ぁ、と…ちょっと変えてみたくて』
「……そ、まぁいいや。はい、目を閉じて」
俺の前には冷えピタが準備されていた。
思わず眉を顰める、その様子に母さんは首を傾げる。
「あれ、苦手だっけ」
『…うん』
…だって冷えピタを貼ったら
_____必要ないから部屋に来ないじゃないか。
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夜桜(プロフ) - 犬坂さん» わぁぁ!!犬坂ぁぁ!ボードでお話あんましてなかったから久しぶりー!!コメント嬉しい!!!覚えてるに決まってるよ!!!おしゃべりめちゃ楽しかったもん!!!リクエストマジありがとう!!もちのろんで書かせて頂くぜ!!!! (2019年6月30日 19時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
犬坂(プロフ) - まふくん可愛いwあ、お久しぶり!犬坂だお、覚えているかい?あと。リクエストで、『夢主ちゃん迷子になってほすぃー』 (2019年6月30日 19時) (レス) id: 6b5e6236e0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - そると。さん» 私も素晴らしいリクエスト頂けて嬉しいです!!!そると。さんに感謝しかないです!!コメントありがとうございます!! (2019年6月28日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - こんなに早く書いていただけて嬉しいですー!楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年6月28日 22時) (レス) id: 86f42cc0f3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - まろまろさん» ぁ、まだ数話続きます!!ありがとうなんて、私の方こそリクエスト有難いので、マジ感謝なんですよ!!!本当にありがとうございます!! (2019年6月21日 20時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年3月3日 17時