子供生活33日目 ページ36
今日はAの初登校だ
俺は朝早くにAと一緒に小学校まで歩き、送り届けた。
そのあとは迎えに行く時間までまふの家でCDのコンセプト&曲決めをすることになった。
行ってきます、と手を振ってくれたAに微笑んで振り返せば背伸びして両手でより一層早く振り返してくれた。
どうしよう……うちの娘可愛い、すごい可愛い
少しの不安と焦りはAの笑顔で和らぎ、自然と口角が上がる
俺は緩む頬をマスクで隠しながらまふの家へと足を早めた
−Aside−
かなたさんと2回目の学校、今日はかなたさんは一緒に来てくれないみたいで頭を撫でて気をつけてね、と手を振ってくれた。
離れるのは寂しいけどかなたさんはそんな事しないのを分かっているから嬉しくて手を精一杯振り返した。
校舎?に入ると先生が、名札という物を手渡してくれるみたい。みんなの真似をして名前を言おうと思ったけど私の苗字は何だろう、とふと思った
かなたさんのいちのせ?
それとも、ママとパパのいちのかわ?
みんなが元気よく名前を言う中私は1人ぽつんと取り残されていた、いつの間にか開こうとしていた口は固く結ばれていた
「君!僕と同じ、しんにゅうせい?」
『…わたし?』
男の子2人が話しかけてきた
少し赤いルビーみたいな目の男の子と黄色い目をした男の子が立っていた
「うん!君は名前言わないの?」
『…分からないの』
「?……わからない?」
『わたし、苗字分からないの…』
「そっかぁ…せんちゃんどう思う?」
「んー、せやなぁ…」
目の前の男の子達は首を傾げて眉をひそめて考え始める。
黄色い男の子(略)がパッと笑顔になり、赤い男の子に向き直る
「ゆうくん!いい事思いついたで!!」
「なになに!?」
「苗字が分からんのは僕らも一緒やろ?」
「あ、せやねぇ」
「お名前にしたらええんよ!それなら言わなくても分かるはずや!」
「おぉ!天才やでせんちゃん!!」
2人でハイタッチしてにこにこと話し出す。
とても仲がいいみたいで少し羨ましい
「あの子にも言わへんと!」
「あ、そっか!」
「あんな、僕も君も名前あるやろ?そのまま苗字を言わんで先生に聞くんや!○○の名札どれですかー?って!!」
『!!…わ、分かった、ありがとう!』
黄色い男の子に教えて貰った通りに名前で聞いてみるとこれだね、と名札を渡してくれた。
もう一度お礼を言おうと振り返るとそこにはさっきの二人はいなくなっていた。
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いろは - 名前いろはに設定してるんです、めっちゃまぎわらしい、、。 いつもだけど。 (2021年6月28日 17時) (レス) id: 7123c4f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 次回予告が不穏…けどめちゃ面白い……っ! (2020年12月12日 16時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - Machika@まっくるさん» それなとしか言えませんね。読み返してみると、矛盾多くね?ってなります…(真顔)(白目) (2020年1月4日 9時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
Machika@まっくる - なんか夢主ちゃん不幸なのか幸せなのか分かんないですね……(真顔) (2020年1月3日 20時) (レス) id: e907e9a35f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ハクちゃんさん» コメントありがとうございます、面白いなんて、ありがとうございます!!最っ高の褒め言葉です!!私ももっともっと上手に書けるように頑張ります!! (2019年7月1日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年1月6日 21時