子供生活14日目 ページ17
Aの手を引いて椅子へと座らせる、Aの顔は真っ青のままで瞳は曇っていた
『…A？』
「…かなたさん、私を、捨てないで」
『な、捨てるわけない！！』
「…でもっ」
『ちゃんと、Aが思っていること言って』
「！！」
『どうしたいのか、何があってそんなに怖がってるのか……俺には話したくない？』
そう聞くとAの目には涙が溜まり、泣くのを耐えているようだった。
Aは大きく頷き、俺の手を震えた小さな手で握った
「あそこに…あそこに知っている人が居たんです」
『知っている人？』
「私に私が嫌なことをしてきて」
「私、その人がいつも怖くて…嫌いで」
『……』
「でも、逃げられなくて…！！」
「それから変な目で他の人に見られるようになって…辛くて悲しいのに涙が出なかった」
「周りの人の目が……怖い！！」
『！！』
「ぅ、あ……ﾋｯｸ」
Aの瞳から涙が零れる度に俺の心の中では怒りが増していた。
腸が煮えくり返るとはこの事かもしれない…
すぐにAに酷いことをした奴とっ捕まえて、警察に引渡して……なんて考えてたがAが苦しそうな今、離れるのは心配だし、俺が嫌だ
それに、Aのためになら騒ぎを起こしてもいいかもなんて考える程になってしまった。
こんなに苛立ったのは本当に久しぶりかもしれない…
必死に怒りを沈め、Aのために何が出来るか考える。
『…A』
『俺、Aを傷つける奴は大嫌いだ。今すぐにでも殴りに行きたいところだけど……今はここから家に帰ろうか』
「！…でも、かなたさん」
「さっき、まだ買い物が」
『Aがこんな辛そうなのに無理になんて行こうと思わないよ、それに俺の今1番大切なのはAだから。Aの気持ちが優先なの……また買いに来ればいいから、まふと、今度は、天月も連れてさ』
「……」
『どう？次もこんな楽しそうな買い物が出来るんだよ？……今日全部済ませちゃうよりもいいんじゃないかな？』
優しく微笑んでAの頭を撫でる、Aは笑いながら泣いていた。
「ッうん！」
『…じゃ、行こうか』
俺はAを抱きしめる、Aは意味が分からず頭に「？？」が出ていたので俺の意地悪心が揺さぶられ思いっきり持ち上げた。
「わぁ！？……ぇ、え？」
『…どう？結構高くなると思うんだけど』
「は、初めてこんな事されました」
『…これはね抱っこって言うんだよ』
「抱っこ…！」
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いろは - 名前いろはに設定してるんです、めっちゃまぎわらしい、、。 いつもだけど。 (2021年6月28日 17時) (
レス) id: 7123c4f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 次回予告が不穏…けどめちゃ面白い……っ！ (2020年12月12日 16時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - Machika@まっくるさん» それなとしか言えませんね。読み返してみると、矛盾多くね？ってなります…(真顔)(白目) (2020年1月4日 9時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
Machika@まっくる - なんか夢主ちゃん不幸なのか幸せなのか分かんないですね……(真顔) (2020年1月3日 20時) (レス) id: e907e9a35f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ハクちゃんさん» コメントありがとうございます、面白いなんて、ありがとうございます！！最っ高の褒め言葉です！！私ももっともっと上手に書けるように頑張ります！！ (2019年7月1日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2019年1月6日 21時
