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「な、何か用か?」


どん、と仁王立ちで腕を組んでいる女の子。見る感じでは十三、四くらい。
俺がそう聞くとさらに不機嫌そうな顔をしながら、ぶつぶつと何かを呟いた。

「……た…の……でしょ、……よ」

「す、すまないもう一度た「だから!!」


「貴方なんなの!?確かに私が話しかけたけど、態度よ態度!!!階級何よ!!」

「み、癸だ」

「……み、みず…のと?……巫山戯ないで、…嘘でしょ?」

「い、いや本当だ。俺はまだ癸だ!」

女の子は呆然と口を開けたままだ。翡翠色の瞳が左右へ揺れる。相当動揺しているのか分からないが、彼女は俯いたまま一言「……癸なんかと仲良くして?…ほんと巫山戯てる」と言った。
俺は何のことなのか分からず首を傾げた。

「なんの事だ?君は何の話を」

「まず一つ!!敬語にしなさい!!私の階級は甲、貴方より上なの!!」

「は、はい!」

「それと餓鬼扱いしないで頂戴。私は十七よ、背が小さかろうと、関係ないわ!!」

「わ、分かっ…分かりました!!」

「それと君って言わないで。私にはちゃんと、名前があるんだから」

「じゃあ、名前を教えてくr…下さい」

俺が敬語を忘れそうになるのと同時に鋭い視線が少女から発せられる。威圧的で、敬語を外したら殺されそうだ。

「………花織(かおり)

「いい名前ですね!」

「偽名よ、馬鹿ね」

「え!?……何で、」


「……簡単に名前を男に教えるなと教わっているの、…家族から」

「そうなんですか。…花織さんは、愛されてたんですね」

「……さぁ、それはどうかしら、」

少し俯き自傷気味に微笑んだ。彼女からは悲しみと少し怒りの匂いがした。
それは嗅いだことのある匂いな気がした。

「……どうでもいいわ、こんなこと。それよりも、話しかけたのはもっと別の用事」

「別の、用事…」

そこから彼女は真剣な表情で俺に向き直った。


「…。……貴方は、そう、夢柱を知ってる?」

「?…あぁ、彩夢さんのことですよね」

「……やっぱり」

「どうして彩夢さんのことなん「知り合いなの」


「彼と、昔からのね…」

「へぇ!じゃあ、なんでさっき…」

「……会えないの。避けられてる」

「避けられる…?」

「まあ。理由が理由だからってことだけど、」

「どんな理由なんですか?」

「……」

















「___あいつを、私が殺したいから」

「ぇ、」

「生き残るため、逃げるに決まってるわ」

「!?」


彼女は淡々と、殺人発言をした。

*→←第五章【竈門炭治郎と_】



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(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (8月13日 17時) (レス) @page14 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい…ありがとうな (2022年10月31日 9時) (レス) @page3 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - 4869H.Kさん» ソッコーで直しました。ありがとうございます! (2019年12月29日 23時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
4869H.K(プロフ) - 細かいことごめんなさい。鬼殺隊です (2019年12月29日 22時) (レス) id: 7a8b945c7b (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - レイれいさん» ありがとうございます!!!嬉しいの一言です…! (2019年12月29日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜桜 x他1人 | 作成日時:2019年8月29日 0時

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