第二十六章【御館様と涙】 ページ8
あれから1週間ほど経った。
変わったことと言えば今まで以上に皆が私に甘い…というか優しい
しのぶなんて甘々のあまちゃんだ。
任務があった日にはその土地で買った甘味を毎回という程くれる。
なほちゃん達もカステラです!とか言いながら甘いものくれるし…
アオイちゃんなんて私が壊した花瓶のこと全く怒らずに…逆に教えてくれてありがとう、なんて言葉をかけてくれる。
なんだ、どうした…と思うが甘々は好きなので何も言わない。最近は蜜璃ちゃんと伊黒さんも来てくれた。
流石に団子五十本は無理だったけど蜜璃ちゃんが完食してくれたし、伊黒さんは何だかんだネチネチ言いながら蜜璃ちゃんへの文では私のことを心配してくれていたらしい。
可愛い奴め、と思うと凄い般若みたいな顔で睨まれるので何も思わん。うん。
「……A、久しぶりだね」
『お、御館様………ぁ、失礼しました、私はこんな格好で「いいんだよ、突然きた私も私だ」
『……あの、私は…何か…』
「…そうだね、お見舞いかな。起きたと聞いたからね」
『…そ、そうですか』
御館様には未だに慣れない、
何故なら原作で見慣れていた人だけどいざ目の前に居るとなると毎回どう接したらいいのか分からなくなる。
私は御館様が大好きだけど、皆ほど深いエピソードがある訳でもない。ただ、鬼殺隊に居る一番皆が信頼している、尊敬する人…という認識だ。
まさか、他の隊士から聞く御館様のお見舞いが私に来るとは思っていなかった。
『…』
「A」
『はい』
「……………………大丈夫かい?」
『…大丈夫、とは…どういう意味なのでしょう』
「………私には、Aが苦しんでいるように思える…何か、あったんじゃないかと思ってね」
『っ…!』
「…私の勘違いならそれでいい、でも…何か悩んでいるのなら、教えて欲しい……私には何も力はないけれど、Aの傍には居れるよ」
『…ぁ……わ、たし…は』
言って良いのだろうか、
原作を壊す私にとってこれは想定外。この行動でこれからが変わってしまう、なんてことがあったら不味い。御館様が嫌いなんじゃない、苦手なんかじゃない。
…何かを見透かしている様に見えて、怖いんだ。
「……私は、小さい頃から身体が弱い……でも、皆のおかげで、私は戦えている。…皆が居てくれなかったら、私はただの病人だ」
『そんなことは「A」…』
「…私は、Aを信じているよ」
『……!』
「Aも、信じて欲しい」
『御館様…』
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推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか?あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね!作者さん! (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます!!! (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 x他1人 | 作成日時:2019年9月24日 17時