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本音を言うと、絶望的だった。
何故なら、今私の手に握られている物は………短剣だ。
戦うには絶望的すぎる武器であり、短剣だけで上弦に通用するなら奇跡だと思える程だ。
珍しく自分が動揺していることに驚きながら、震える手で強く短剣を握り構える。
『ｽｩｩｳ……』
「……短剣、巫山戯てるのか」
『………別に』
「……」
深読みしてくれているらしいが心配しなくても、突っ込んできて心臓を一突きすればこの体は死ぬ。
なら何故煽ったと思われるかもしれないが私を無視して刀鍛冶に手を出されたら駄目だ、せめて私が引き付けて……なんて、考えても上手くいくはずがなく、鬼は片方しか残らない。
『(早く倒さないと、父も倒せない。倒さないと、早く、一般人に手を出される前に、叩かないと…！！)』
原作と違うキャラが出てきただけでここまで行動に制限がかかるとは思わなかった。
「……殺す」
『っ…！』
右に大振り、避けて飛び跳ねればそれを追いかけるように錫杖が蛇のように自在に動く。
体の小ささを生かして何とか滑り込むも喉目がけて突かれそうになる、足を引っ掛けて錫杖を握る。
その時、じわりと嫌な音がした。
『！』
手には金色だったはずの錫杖の色が変わっており、今では真っ黒だった。
そして私の手は赤紫、つまり毒をくらったのだ。手に
右手の痛みに一旦距離をおく
『……毒なんて、悪趣味』
「褒めてもらえて嬉しいです、自慢なんですよ。人にも鬼にも効く、ボクの毒」
『……』
「ボクに影響はないのか？という顔をしてますね……やだなぁ、ボクが怪我したら元も子もないですよー…それに、ボクにはあの御方が居ますから」
『…まるで宗教』
目の前の鬼は笑顔だったはずの顔を歪めた。
まるで嫉妬に狂った人のよう、いや、鬼だが。
「……一々癇に障る餓鬼だな……黙って殺されてろよ、楽には死なせないけど、戦うよりは有能な判断だと思うなぁ？」
『…其方が降参すれば、楽に死ねますけど』
「……五月蝿い。…嘆かわしい、頭痛がしてくる……あぁ、神狐羅様、神狐羅様、神狐羅様…ボクを、ボクを早く抱きしめてください…！」
手がじわじわと疼く、痛みのせいでろくに握れない。敵は無傷、此方は負傷、部が悪すぎる。
立ち止まってられるほど余裕なんてないのに…
『…！』
人の気配がする。
「邪魔だな……殺すか」
ﾋｭｯ
『待てっ！』
鬼を追いかける、人を殺させてはならない
絶対に
『鉄穴森さん！！』
「！！？」
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推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (
レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか？あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね！作者さん！ (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます！！！ (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
x他1人 | 作成日時：2019年9月24日 17時
