第三十二章【甘露寺と鈴】 ページ27
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『蜜璃…』
「私も応援に来たのよ!!Aちゃんも居るなら心強いわ!」
『……私も、心強い』
「(Aちゃん、いつもはそんなこと言わないのに…少し頬が赤いわ、照れてるのかしら?可愛いわ!お人形さんみたいで綺麗な瞳だわ!!愛おしくて胸が苦しいわ!!(キュン))」
『……(分かりやすい…)』
笑顔だった蜜璃は化け物をみてその天使のような微笑みを消して走り出す、頭の上の壺を割って化け物を倒すと再び私の元へ戻ってきた。
「あのね、これから鉄珍様のことを助けに行くのだけど、私だけじゃなくてAちゃんにも来て欲しいの…どう?」
『……奥さん、旦那様は…』
「!……あ、あなた!居ないの!?」
「!、その声は佳純か!?今行く!!!」
「だ、旦那が居ました!」
『そうですか、良かった……奥さん、これを飲んでください』
「?…はい……………!…怪我が…治って…」
『良かった、旦那さん、奥さんを任せて逃げれますか』
「はい!大丈夫です、佳純、動けるか」
「ええ、本当になんてお礼を言ったらいいか…!」
『…皆さん、この液体は先程の化け物にも効きます。…これをかければ大抵は平気です、無事逃げれるよう……対処をお願いします』
「「「は、はい!!」」」
頷いた村人を見て大丈夫だと確信できた私は蜜璃を見つめて頷く、それを見た蜜璃も頷き走り出す。着いていくと鉄珍様の屋敷があり、そこが血に染まっていた。
『……蜜璃、お願い』
「分かったわ」
ズババッ
「私、悪戯に人を傷つける奴にはキュンとしないの」
「か、甘露寺殿…」
『動かないで、死にますよ』
「え、…四ノ宮殿、私は死ぬのですか?」
『………すみません、言い方が悪かったです。内臓が傷ついてます、動くのは得策ではありません』
「……そ、そうですか」
[も゛?]
ボロ…ボロボロ…
鬼の体が崩れ始め手から鉄珍様が落ちてくる。
「鉄珍様!!」
蜜璃が受け止めて安否確認をすると、怪我は酷いが生きていた。私は小瓶の蓋を開けて気絶している人にも飲ませたり傷にぶっかけた、私の血を小分けにしたものなので危なくはない。安全だ。
「Aちゃん!怪我治ったよ!!凄いね、しのぶちゃんの薬なの?」
『……私が作ったやつ…かな』
「凄いわ!!さすがAちゃんね!!!」
べた褒めしてくれる蜜璃に頬が少し緩みそうになる。
しかし、その時音が聞こえた。
シャン…シャラン…カラン…カラン
聞き覚えのある、鈴の音
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推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか?あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね!作者さん! (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます!!! (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 x他1人 | 作成日時:2019年9月24日 17時