* ページ23
「お、俺と…!!」
目を強く閉じているせいで少しシワがよっている。まるでその姿は告白をする男子生徒…少女マンガではあるあるのイケメン君とのラブストーリーが始まりそうである。
『……いいよ』
「え、まだ俺何も言ってないんですが…!!!?」
『いや、………鋼鐵塚さんのところ…でしょ?』
「!……よ、よく分かりましたね!!凄い!!!」
『…敬語……なんで?』
「柱として、って時透くんに言われて、…やっぱり敬語なしは、駄目なのかと…」
『……平気、逆に……気を使われてる気がして……やだ』
「や、やだ……ですか…」
『……なんで、だろうね』
「分かった!!!敬語は使わない!」
笑顔でそう言った炭治郎、そして擦り寄ってきた禰豆子の頭を撫でる。
そのままあそび始めた二人を横目にお茶を入れる。湯気が立っていて、口に入れると玉露の独特な渋味に少しだけ頬が緩んだ。
私の刀はまだ出来てないのか渡されていない、短刀を腰にさげて、暗器を腹にしまっているくらいだ。
炭治郎が行くなら丁度いいかな、と思い振り返ると…
『…………ねてる?』
すやすやと寝息をたてて寝ている兄妹二人、すると襖が開く、廊下には無一郎が立っていた、私は目を見開く。
『……無一郎』
「…だれ?」
『……………どうしたの』
「誰って聞いてるの、答えてよ」
『…光柱、四ノ宮A』
「!……柱なんだ…へー…」
少しだけ目を見開いた無一郎、そして私はあることに気がつく。
ここの場面、漫画で見た。
無一郎、炭治郎と禰豆子、玄弥…皆で戦い始める場所だと…
『っ……………!』
不味い
私がここにいても、何か出来るわけじゃない。
他の人を助ける方に回った方が効率もいい、ここに居ていいとは思えない。
焦っているからか身体が冷えていく。
「ねぇ……大丈夫…?」
『……無一郎、これ、持ってて』
「何これ、僕が持つの?」
『…それ、大事だから、怪我したら使って』
「僕が怪我すると思ってるの?なんで?何かあるの?ねぇ、意味分からないんだけど、説明足りないんじゃない?頭悪いの?」
『…………とりあえず、持ってて』
「……説明しないんだ……ふーん…まぁいいや、持ってても使わなそうだけど」
そう悪態をつきながら袋にしまう、それでも、持っててくれるだけでよかった。
村の人への配慮はもう出来ているし、あとは炭治郎達くらいだ。
「…………ねぇ、鉄穴森っていう刀鍛冶知らない?」
無一郎が
第三十一章【戦闘開始は悲鳴から】→←第三十章【少女と玄弥と炭治郎】
2149人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか?あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね!作者さん! (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます!!! (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜桜 x他1人 | 作成日時:2019年9月24日 17時