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第三十章【少女と玄弥と炭治郎】 ページ22




人形の顔にヒビが入り、崩れ落ちた頭から出てきたのは刀だった。
興奮して暴れ回ったり組体操的なことをしていた炭治郎と小鉄くんはドキドキしながら刀を抜いてみるも……

……錆が酷いボロボロの刀身だった。
崩れ落ちた二人に近寄ってきたのは修行後の炭治郎よりも強そうな体つきに山篭りでなった筋骨隆々の鋼鐵塚だった。
「任せろ」としか言わない鋼鐵塚に刀を奪い取られるも鉄穴森のこちょこちょにより鋼鐵塚を倒す…なんて事はなく、鋼鐵塚家の伝承研磨術をやるらしく、三日三晩かかるらしい。


「それが死ぬかもしれないほどなんだよ、だから心配なんだけど……見に行ったほうがいいと思うか?駄目って言われてるけど」

「知るかよ!!出てけ!!友達みたいな顔して話してんじゃねーよ!!!」

「え、友達じゃないのか!!?」

「違うに決まってんだろうが!!!」


「てめぇは俺の腕折ってんだよ!!忘れてんじゃねーだろうな!!!?」

「あれは全体的に玄弥が悪いし、仕方ないよ!」

「下の名前で呼ぶんじゃねー!!!!」

『えっ………………不死川、くん…が良かった…?』

「あ、…と、とにかく!Aさんは置いといてお前とは友達なんてもんじゃねーんだよ!!!!」

「そ、そうなのか…」

きらきらとしていた笑顔がしょんぼりしていく、先程まで満々の笑みでお煎餅を食べていた顔は今では子犬のようだ。
おすそ分けされたお煎餅を受け取りお茶を飲みながらかじる。パキッと音を立ててヒビが入りお煎餅が割れる、醤油味の煎餅と海苔の相性は抜群だと思う。お茶にも合う。

「このお煎餅食べる?美味しいよ」

「いらねぇよ!!!消えろ!!」

「あれ……歯がある」

「あ?」

そして目の前では玄弥の歯の攻防戦、どうやら炭治郎が玄弥の折れてしまった歯を持っていたらしい。
気持ち悪いと叫んだ玄弥は炭治郎の首根っこを掴むと部屋の外へとぶん投げた。
それを眺めていた私を見て玄弥は目を逸らす、逸らすということは何か思ったことがあったのだろう。

『……』

「……」


『…お煎餅、ご馳走様
……おにぎり、置いとくね』

「…………はい」


『…皆、元気に笑ってるよ』

「!……ありがと、ございます…Aさん」

頭を下げる玄弥を撫でて、襖に手をかけた。

部屋に戻ると炭治郎の膝の上に禰豆子が寝っ転がっていた、二人は私に用があったようで部屋で待っていたらしい。
いつになく真剣な炭治郎が口を開く。


「Aさん、頼みがあって___」

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推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか?あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
- 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね!作者さん! (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます!!! (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜桜 x他1人 | 作成日時:2019年9月24日 17時

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