＊ ページ17
『…どうかしたの？』
「…その、無一郎見てませんか」
『……いや、見てない』
「…はぁ…あいつ、ここ来た瞬間に消えたもんで……俺の事覚えてないから探せないし、場所が…」
『…多分…森の中』
ガシガシと頭をかいてため息をつく有一郎、五ヶ月くらいは軽く会ってないため身長が伸びている気がする。いつの間にか越されたな。私が森に居るかも、と言うと目を閉じて黙った。
「…あー…………確かに、……でも他の気配もありますよね」
『……炭治郎だと思う』
「炭治郎？……あぁ、鬼の…」
『……嫌い？』
「………………別に、師範が気にかけてるなら…良い奴なんでしょ…けど、信用はしてない」
『……そっか』
有一郎は私の弟子、継子の立場にある。
弟子(仮)なので別に私が偉いという訳でもない、力でいえば有一郎の方が強いんじゃないかと思うくらいだ。
しかし、彼は私を慕ってくれている。師範って言ってくれたり、名前を呼んだり、原作と違うから口調も毒舌もなりを潜めることが出来る。しかし、タメ口は山育ちでまだまだ難しいらしい。偶にタメになる。
『…行くの？』
「…師範も、来てください」
『いいよ……でも、やっぱり敬語辞めよう…？…あの時は敬語無しだったから違和感がある』
「……分かった、Aさん」
『…行こう』
有一郎と共に山を上る、すると声が聞こえてきた。色も見え始め、赤と、青、水色、白、と変わる。小鉄くんの涙と悲しみの色、炭治郎の怒り、無一郎の感情が見えた。
木々の間を抜けて広い場所に出る、そこには炭治郎と小鉄くんが呆然とした状態で無一郎の剣術を眺めていた。
バキッと音を立てて何かの腕が飛んでくる。
『(腕？……って、もしや…)』
「あ、……えーと…しの…みやさん…と、誰だっけ…？」
「……無一郎、俺は」
「あぁ…言わなくていいよ。別にすぐ忘れるし、君の名前に興味ないから、それにその髪型は何？すっごく僕と似ているし…真似てないとは思うけど辞めたら方がいいよ、似合ってないし」
「……」
『……無一郎…』
「…？…あれ。なんで君のこと覚えてたんだろ…？」
「…無一郎、その腕はなんだ」
「？…あぁ、その人形の腕だよ、
刀も折れたし丁度いいからこれ貰おうと思ってさ、兄さんも…………………兄さん？…って、…誰だっけ」
『！……有一郎は、無一郎の「師範」…』
「…よく分からないけど、僕は時間ないし行くから着いてこないでね」
『…』
無一郎はそのまま奥へと消えた。
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推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (
レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか？あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね！作者さん！ (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます！！！ (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
x他1人 | 作成日時：2019年9月24日 17時
