第二十七章【刀と蜜璃ちゃん】 ページ12
・
炭治郎より少し早く着くために朝方に布団から起きる、隠さん達には言ってあるけど…申し訳ない気持ちが凄い。今度美味しい甘味を送ろう、うん。
藤の花に囲まれているし、日輪刀を作る材料で作られた物が多い私の屋敷は鬼から見れば地獄のような場所なので大抵はやって来ない。
やって来ても軽く教えている護身術としのぶ特性毒をかければ多分この子達でも勝てる。
一応、隠の人もいるし。
「……A様、行くの?」
『……起きてたの』
「…また、任務?昨日帰ってきたばっかなのに…」
『……うん、1ヶ月は帰れないと思う…』
「………俺、Aさんのこと、恨んでないよ」
『!……』
「俺達の為に鬼を切ってくれたことも、不味いはずのご飯食べてくれることも、頭とか撫でてくれるとこも……大好きだから、」
『…うん』
「……だから、帰ってきてね、絶対…」
『………………帰ってくるよ、約束』
頭を撫でると微笑んで抱きついてくる、助からなかった命と知っている私にはその笑顔に胸が締め付けられた。
外に出て、隠の人から許可が出たことを伝えられたあと、耳栓を付け、目隠しをする。
「…それでは、ご案内します」
私は里へと向かった。
ー刀鍛冶の里ー
『ありがとうございます、助かりました』
「いえ、四ノ宮様のお役に立ててよかったです」
そう言って隠の人は居なくなった、私は里長の居る屋敷へと足を進める。
鉄珍様との挨拶を終え、刀鍛冶の里を見て回る。ご飯屋さんなどもある中、大抵は刀を研ぐ音が聞こえる。赤、情熱の赤だからか凄く綺麗な色だ。気分がいい。
「あれ、Aちゃん!!」
『!……蜜璃…ちゃん』
「蜜璃でいいわ!!久しぶりねAちゃん!!」
『…うん、久しぶり』
「(Aちゃん、相変わらず無口で可愛いわ!!お人形さんみたいだわ!!(キュン))」
『(…何か、思っていることが何となく分かるぞ…)』
「温泉に入りに来たの?」
『あー…うん、そうだね、…入ろうかな』
「あ、ここね、混浴もあるらしいのー!!」
『……え』
「時間は分からないんだけどね、すっごく魅力的に思えない?混浴!!」
『…そ、…う……かな』
「一回はしてみたいわ!!!」
『こ、混浴の意味…知ってる?』
「え?皆で一緒に入るんでしょ?」
『………うん、そんな感じ…』
「ふふっ…じゃあ私、甘味買ってくるわね!!」
『うん』
突然来て嵐のように去っていく、蜜璃ちゃんは相変わらずのようで妙に安心する。
2147人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか?あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね!作者さん! (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます!!! (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜桜 x他1人 | 作成日時:2019年9月24日 17時