宇髄天元誕生祭 ページ2
「あの、四ノ宮様!」
『?……須磨さん…何か』
突然の呼び止め、振り返るとそこには潤んだ瞳を此方に向けている宇髄天元の妻、須磨が立っていた。黒髪を揺らし、顔を真っ赤にさせながら息を切らしている、走ってきたのだろうか。
「あ、その……て、天元様の誕生祭をしたいのです!!!」
『……誕生……そう言えば、誕生日でしたか、宇髄さん』
「はい、でも…その……最近私たちから目を離してくれなくって!!!」
『?……それは、何故?』
「こ、この前の任務で私達が少しだけ危険な目に会いまして……そのせいで警戒が凄いんです!嬉しいんです!!ですけど!!!」
『……だから、誕生祭が出来ない……と』
「はい!!その通りです!!!」
『それで……私は何か…?』
「はい、実は____」
困った顔で説明し始める須磨さん、だいぶ距離が近い気がするが、女の人だし気にしていたら仕方ないと思い口には出さない。
内容的には、宇髄さんを連れ出すか、何か他の方法で引き止めておいて欲しいと…
何故私なのかと聞くと1番関わりの多かった、そして信頼出来る、宇髄さんが嫌っていない人が私だったらしい。適任だとのこと、三人の意見だ。
断る訳にもいかないかと思ったが久しぶりにゆっくりしようと思っていたので少し残念だ、と思っていたが、須磨さんが終わったらご馳走と甘味をお届けします!と言ってくれたので速攻頷いた。
「本当ですか!!!?」
『それと、敬語はなくて、大丈夫…です』
「え、でも…」
『……年下なので』
「わ、分かったわ!!それじゃこっちに_____「須磨、何してんだ」
「!?……て、天元様!!?」
『……宇髄さん、』
「よう、俺の嫁たぶらかして何してんだよ」
『……』
「(四ノ宮様…!!お願い……!!!)」
『……あー………宇髄さん、に…修…稽古を、付けてもらおうと…思って……奥さんに、』
「あ?……そうなのか須磨」
「は、はい!!!」
「……………………んじゃ、やるか」
『うん』
「じゃ、須磨…帰れるのか?一人で」
「派手に大丈夫です!!天元様の妻なので!!!」
「…………そーかよ、気をつけろよ」
「はい!…四ノ宮さん、また!」
『!……はい、また』
そう言うとすたこらさっさと出ていった須磨さん、そして有り得ない程の殺気が背中に当たっている。これを常人が受けてしまったら腰を抜かして小便を漏らすだろう、実際心臓が破裂しそうだ。
「四ノ宮、こりゃ……どういうことだ?」
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推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - シキさん» すみません久しぶりに戻ってきたらコメントがあったので返信します。色が見えるのは最初からですね。一応説明はされてないので私のなかでだけですが、無一郎の記憶は消えてしまったデータの中にあり修復中です。話的には途中の任務で有一郎が死にかけてショックでですね (2020年12月7日 23時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - すみません。私が見逃しただけかもしれないんですが、この作品で無一郎くんはいつ記憶を無くしていたのでしょうか?あと、主人公がたまに見ている色はいつからでしょう。わかる方いましたら、よろしくお願いします。。 (2020年11月11日 2時) (レス) id: 2112fc6e24 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 鬼滅はパクリ作品 (2020年10月3日 23時) (レス) id: 833e98b9a2 (このIDを非表示/違反報告)
猫柱にゃん子 - 過去最高1位ですってすごいっすね!作者さん! (2020年7月24日 11時) (レス) id: 55a94d494e (このIDを非表示/違反報告)
松たけこ(夜桜)(プロフ) - さつまいもさん» ありがとうございます!!! (2020年1月1日 1時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 x他1人 | 作成日時:2019年9月24日 17時