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午後の仕事も順調に終わり、そろそろ帰れる定時。今日は一昨日よりも早めに終われたし、一直線に家に帰ろうと心の中で決める。
『よし、終わった』
「お疲れ様です、先輩」
『お疲れ様です!折原くん』
「もう帰りますか?」
『そう……ですね。明日もありますし』
「…。じゃあこれ、どうぞ」
そう言って私に差し出してきたのは暖かいカフェオレの缶。まだ暖かく、先程買ってきたのは分かってしまった。私の好きなメーカーのだった。
『(もしかして、私のため…?)』
そんなふうな自惚れた考えが出てきた。
『暖かい。…いいんですか?』
「手伝ってもらったお礼です。それに先輩はブラックコーヒー苦手でしたもんね?」
くすりとからかうように笑った折原くん。
『美味しいからいいんですよ』と言い返し鞄を手に取る。
暖かいカフェオレとタイムカードを持った。
『それじゃお先に失礼します。お疲れさまでした』
「あ、先輩俺も上がります、お疲れさまでした」
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『カフェオレありがとうございます、折原くん』
「こちらこそ書類まで、ホントありがとうございました」
『全然、頼ってくださいね?』
駅までは、折原くんと同じだ。途中までは一緒に帰って駅で別れる。
私なんかを送ってくれる折原くんは優しいからきっとモテるだろう、なんて事を頭の中で思いながら折原くんと話す。
取り留めのない会話をしているうちにいつの間にか駅に着いた。
『折原くんお疲れさまでした、また明日!』
「先輩もお疲れ様です。気をつけて帰ってくださいね、また明日」
『さようなら』
折原くんとはそこで別れた。
折原くんにこんなこと言われてるなんて知らずに…
「____本当にありがとうございます、先輩」
センラはAの背中を見届け、そう呟いてから電車に乗った。
数分後、コーヒーを買ったと思い買って飲んだのがコーヒー風ココアだったということはまた別のお話。
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@_ツキカゲ
仕事終わりました!
やっぱり疲れるんですけど後輩くんのカフェオレのおかげで元気出ました!!
「「カフェオレの缶の写真」」
RT 5361 いいね 7655
『優しい後輩ですね!』
『ツキカゲさんと同じ職場の人が羨ましいw』
『俺と同じ買ってて嬉しい!』
『その缶をくださ(((』
『手がきれいってどうゆうことだ、おい神』
と中々変なことを言うリスナーに時々笑いながら、私は電車へと乗って家へと帰った。
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夜桜(プロフ) - キツネさん» フォォォォおおおおおっぐぅぅぅへぇぇぇぇええええい!!!!? (2019年5月2日 11時) (レス) id: 9b3c16d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
キツネ - ふぉぉぉぉぉぉぉぉ! (2019年5月2日 11時) (レス) id: 55194c6b92 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 月猫@アオリヒメさん» 夢主のことです、わかりずらいと思いますが……この小説は夢主の名前が固定されています。 (2019年1月28日 0時) (レス) id: 9b3c16d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
月猫@アオリヒメ - 度々でてくる暁って何ですか? (2019年1月27日 23時) (レス) id: ca03128f9d (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 天狐さん» コメントありがとうございます!分かりました、吃驚マークもう少し減らします、それと個人やり取りについてももう少し考えます、不快にさせてしまったなら申し訳ないです、小説の問題点を改善していきたいのでアドバイスは凄く助かりました!ありがとうございました! (2018年12月4日 17時) (レス) id: a30888bfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年8月14日 19時