【wrwrd!】カフェの店員が王子だった件について【男主】 (ページ16)

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第102話喧嘩勃発ページ16

本当に何なんだ、と混乱していると女将さんが｢お仲間様が暴れてらっしゃるんです！！ノエル様はどこかと！！！｣と半ば叫ぶように言ってきた。

｢えぇ！！？？｣

思わず驚いた声を上げると女将さんが｢早く収めてくださいわ！｣と涙目ながらに訴えてきた、そりゃ早く収めなきゃじゃん。

てか俺置き手紙置いたよな？と自分の行動を振り返りながら靴を脱いで荷物はそのままに皆がいると知らされた場所へと向かった。

｢お前ら！！！何宿の皆さんに迷惑をお"ぐっ！！！｣

zm｢ノエルーーーーー！！！！｣

ht｢ノエル！！！無事！！？？何もされてない！！？？｣

二人がいると言われた場所に入った瞬間、俺が来るのを知っていたかのように二人が俺の方へと突進してきた。

それを俺は受け止めきれずに重さと速さに任せて地面へと頭から倒れた、痛いし頭揺れる……。

頭を打った衝撃で目の前が霞み、意識が掠れてがくりと一瞬だけ意識を失った。

それに驚いたのか慌てて俺を叩いて声を上げる二人のおかげですぐに目覚めたけど、流石に耳元で声をあげるのは宜しくないと思う。

zm｢ノエル！？ノエル！！｣

ht｢ノエル！！しっかりして！！｣

｢いだい……うるさい……｣
わ
まだじんじんと痛む頭を起こして心配そうに眉を下げて俺を見る二人の肩を押して立ち上がる、頭を打ったせいかふらりとふらつくと二人は咄嗟に俺の体を支えてくれた。

ありがとうと言って離してもらうが、二人はピッタリくっついて離れないので騒いだ罰も含めて二人の脇腹に重めの蹴りを入れてやった。

｢あのね、どうしたのこんな騒ぎ起こして｣

蹴られた痛みで踞る二人の首根っこを掴んで畳の上に無理やり正座させてその二人の前に仁王立ちしてあからさまに怒ってますよ雰囲気を出してそう言うと二人は縮こまって項垂れた。

zm｢お、起きたらノエルが居なくて…心配になっちゃって…｣

ht｢俺も本当ならゾムを止める側なのに他国だから焦っちゃって…ごめんなさい｣

そう二人は申し訳なさからなのかボソボソと小さい声でそう言って最後に暴れてごめんなさい、と謝った。

だが俺はそれで許すほど温くはない、正座している二人の顎を掴んでぐいっと俺の方を向くようにさせると二人を睨んでこう言った。

｢謝る相手が違ぇだろ、あ"？俺に謝ってどうすんだよ、男ならそこら辺きっちりケジメつけろや、出来ねぇとは言わせねぇぞ｣

｢出来んだろ？ん？｣とヤンキー宜しくそう言うと二人は汗を垂らしながら｢はい…｣と震えた声でそう言った。

その後俺は二人と一緒に女将さんと旅館主さんに謝りに行きました。