第74話 準備と心配 III ページ37
te｢…ねぇノエルちゃん、この人達に絡むのは止めておいた方がいいわよ｣
｢え？なんで？｣
テンちゃんは俺の前にエールを置いて少し怖い顔をして俺の顔を見つめた。
テンちゃんはトン、と持っている写真を指さして口を開いた。
te｢この人達は多分"黒龍"っていうマフィアのグループね｣
｢……っ黒龍ってまさか……｣
te｢そう、結構前に貴方の国とミナミノツドイ国で起きた連続爆発テロがあったでしょ？それの主犯格よ｣
そう、俺の国アルフヘイム帝国が滅ぶ前に起きた大規模な爆発テロ、それは街一つを消してしまうような威力の爆発でそれが首都であるアルベシアで起きた。
幸いな事にその日のアルベシアの人々は皇帝陛下の召集により街を離れていたので怪我人等は出なかったが、爆発を起こした犯人は分からず事件は迷宮入りとなった。
そしてそれが起きてから数年後、同じようにミナミノツドイ国の首都で大規模な爆発が起きた。
ミナミノツドイ国の首都であるミナミノは3分の2以上が爆発に巻き込まれ、半分以上の人が死傷した。
その時の爆発の犯人も分からずに迷宮入りしたが、俺はその時丁度ミナミノツドイ国で任務をしていた。
俺もその時は首都にいて、夜ご飯用の買い物をしていた時だったのだが帰り道を歩いていた時に偶然裏道を見つけて好奇心が出てきちゃってその道に入って探索してたら写真に写っている奴らを撮った。
そしたら表の道の方で大きな爆発音がして何だと走って行ったらもうそこは焼け野原で人が沢山倒れていた。
そして次は後ろで爆発が起きて瓦礫や物が沢山飛んできた、そして俺はその爆発があった場所がさっきいた場所だって事に気づいた。
まさかと思った頃にはもう時すでに遅し、俺はその爆発に巻き込まれて気を失った。
…あの事件の犯人がまさかとは思っていたけどそのまさかだったとはな……。
te｢…悪い事は言わないわ、本当にやめてちょうだい、あいつらに関わった人は必ずと言っていい程帰ってきてないわ、私の、大切な人も…｣
そう言ってテンちゃんは俺の手を握って泣きそうな顔をしてそう言った。
…そう、テンちゃんの恋人は軍人でとても誠実で真面目な人だった。
困っている人を見捨ててはおけず、困っている人の為なら何でもする自分の事は二の次な人だった。
そんな彼はある日黒龍のせいで困っている人が沢山いるということを聞いて、上司に掛け合って前々から計画されていた黒龍を拘束する作戦に参加した。
だけど、その作戦で家を出たっきり彼は戻ってくることはなかった。
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はる - 待って4月25日って私の誕生日…！奇遇 (2020年1月1日 5時) (
レス) id: 133bbdb0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 返信遅れてすみません。あの、本当にありがとうございます。(^ω^) (2019年1月15日 22時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
琴宮 いろは(プロフ) - ロアさん» どうも、返信遅れました！そのお話なのですが、更新致しました！ロアさんの想像通りのお話になっていたら嬉しいです！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 不人気(シャオロン)と男主くんの初詣の話がいいです！ (2019年1月1日 16時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 続き、気になります!体調にお気をつけて！ (2019年1月1日 11時) (レス) id: e70fd78330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月26日 10時
