第71話 観光客とミナツド ページ34
俺の視線の先には変な挙動をしている観光客がいた。
観光客はただ偵察に来たような感じではなく、何かを探すように警戒するようにキョロキョロと周りを見渡していた。
まぁ自分で言うのもなんだけど軍とかそういう系の人には髪の色で知られてるし(？)、ここはこの場を離れよう。
そう思い、話し掛けてくれたおばちゃんにさよならをしてその場をそっと離れようとしたが、やはり興味が出てしまい、うずうずしてしまった。
いやでもお使いで来てるし買い物を放棄するわけには…っ。
ぐぬぬ、と気持ちと葛藤しているとぽん、と後ろから肩を叩かれた。
何だ、と振り向くとそこには息を切らしたミナミノツドイ国のまっちゃんさんとケイタさんがいた。
｢え、あ、あの…｣
ma｢い、いきなりすみません、あの、白と柄のTシャツを着た人と赤い服を着た人を見ませんでしたか…っ！？｣
ki｢一緒にいたんですけど、はぐれちゃって……｣
俺はその様子からして、自分の事は知らないと分かった。
まぁそれはそれで好都合なんだけどね……一度ミナミノツドイ国でちょっとやらかしちゃったし……。
だが俺は気づいてしまった、この人達と一緒に来た人は多分迷子になったのでは無く連れ去られた可能性が高いと。
そして、その連れ去られた二人は恐らくミナミノツドイ国の総統、Tつぐさんと最高幹部の一人のKCさんだと言う事に気付いてしまった。
まぁ服装とまっちゃんさん達がいる時点で何となく察していたけどね。
だけど最高幹部さん達がいるしTつぐさんやKCさんだって戦闘力は高い筈、そんな簡単に連れ去られる筈は……。
そこまで考えた瞬間、脳裏に嫌な予感が浮かんだ。
まさか……と思い俯いていた顔を上げるとまっちゃさんとケイタさんは不思議な顔をして俺を見ていた。
俺は今考えた事を言おうと考えたが、今ここで俺の正体が二人にバレたら多分Tつぐさん達の救出が遅くなってしまう。
それはいけない、と思い少し開いた口を閉じて二人を見て微笑んで
｢……いいえ、見ませんでした｣
と、言った。
するとケイタさんは｢そっか、呼び止めてごめんね｣と言ってその場を離れようとした。
だけど俺のさっきの考えもあって、それの考えた事が本当だったら…と思い、その場を離れようとする二人を呼び止めた。
｢あの、協力させてくれませんか？その人達を探すのに｣
ke/ma｢｢え？｣｣
｢少し、心当たりがあるんです、多分お役に立てると思いますけど、駄目ですか？｣
ふふ、と微笑んでそう言うと二人は驚いた顔をしてその場に立ち尽くした。
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はる - 待って4月25日って私の誕生日…！奇遇 (2020年1月1日 5時) (
レス) id: 133bbdb0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 返信遅れてすみません。あの、本当にありがとうございます。(^ω^) (2019年1月15日 22時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
琴宮 いろは(プロフ) - ロアさん» どうも、返信遅れました！そのお話なのですが、更新致しました！ロアさんの想像通りのお話になっていたら嬉しいです！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 不人気(シャオロン)と男主くんの初詣の話がいいです！ (2019年1月1日 16時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 続き、気になります!体調にお気をつけて！ (2019年1月1日 11時) (レス) id: e70fd78330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月26日 10時
