第68話 シナティーアと嫌な予感 ページ31
｢何でシナティーアが……｣
俺は薬を削る手を止め、動揺していると俺の肩にぽん、と手を置かれた。
ut｢大丈夫やで、ノエル｣
大丈夫、と言い聞かせるように俺に行ってくる鬱先生はとても優しい笑顔で俺を安心させるかのように頭も撫でてきた。
鬱先生の大きな手が俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でてきて、視界がぐあんぐあん揺れたけど何故か落ち着いて自然と肩の力が抜けた。
｢……でも何でいきなりシナティーアが？あそこの国の王は戦いを好まないはず…｣
そう言うと鬱様は眉間に皺を寄せて、少し辛そうな顔をして俺の方を見た。
ut｢…王が、変わったんや｣
｢………え？｣
鬱様が発した言葉は、俺が想像していた事よりも衝撃的で思わず変な声が出てしまった。
ut｢去年シナティーア王国国王が何者かに暗殺され死亡、その後は第一王位継承権を持っているフィリップ王子が国王となったんや｣
あまりの衝撃の事で頭が真っ白になり、その場に立ち尽くす。
暗殺……あの警戒深い国王が……。
ut｢…ノエル、大丈｢あっ！！ここにいらしたんですね！！ノエル様！！｣……｣
研究室の空気が重い中、鬱様が何か言いかけた所部屋のドアが勢いよく開き、走ってきたであろうシエルが入ってきた。
se｢ノエル様！！グルッペン総統がお呼びです！何も緊急な様で……｣
それを聞いた瞬間、俺は嫌な予感がした。
＿＿＿＿＿＿
シエルが呼びに来た後、薬を実験が終わり部屋から出てきたくられ先生に任せ、研究室を出た。
小走りに廊下を抜けてグルッペン様と幹部様方がいる総統室の扉を開けるとそこには緊迫した空気と焦ったような顔をした幹部様達がいた。
…何、この、雰囲気…。
｢あの、何が…？｣
あったんですか？という前にトン君が悲しそうな顔をして俺の頭撫でてきた。
その時、俺は急に頭を撫でられてびっくりしたが直ぐにトン君が俺の頭を撫でた理由がわかった。
まさか
gr｢…シナティーアが俺達に宣戦布告してきた｣
あの時に感じた嫌な予感が的中してしまった。
マルベリア国王様が必死に守ってきたあの綺麗で豊かな国がついに、戦争を始めてしまった。
zm｢…シナティーアに潜入していた部下によればまずはこの国の東にある街から攻めるらしい｣
俺は幹部様達がシナティーアとの戦争についてどう迎え撃つか、どう守るかを話し合っているのにショックのあまり放心していた。
俺はあの国が好きだった、暖かくて豊かで素敵な国で国王様も国民も優しくて大好きだった。
なのに、あの国が戦争を仕掛けてきたなんて信じられなかった。
信じたくなかった。
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はる - 待って4月25日って私の誕生日…！奇遇 (2020年1月1日 5時) (
レス) id: 133bbdb0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 返信遅れてすみません。あの、本当にありがとうございます。(^ω^) (2019年1月15日 22時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
琴宮 いろは(プロフ) - ロアさん» どうも、返信遅れました！そのお話なのですが、更新致しました！ロアさんの想像通りのお話になっていたら嬉しいです！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 不人気(シャオロン)と男主くんの初詣の話がいいです！ (2019年1月1日 16時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 続き、気になります!体調にお気をつけて！ (2019年1月1日 11時) (レス) id: e70fd78330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月26日 10時
