第62話 感動の再開 ページ25
｢…ん…ん…？｣
ぱちり、と目を開けるとそこには見慣れた天井と心配そうに俺の顔を覗くトン君の姿があった。
あれ？何で俺寝て…確か、総統室で会議してた気が…
何で部屋に？と思っていると俺の顔を覗いていたトン君が頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
tn｢お前あの時気絶したんやで、ペ神が言うには緊張の糸が切れて体の力が抜けたからだと｣
そう言ってトン君は安心した様な顔をして｢良かった、目が覚めて｣と言ってくれた。
…自分では自覚がない程緊張してたんだなぁ、と思いながらベッドから体を起こして伸びをする。
うん、何だか前より体は楽になってるし自分でも相当切羽詰まってたんだなぁ、と改めて実感する。
ぐっぐっ、と軽くストレッチをしているとトン君が｢皆にノエルが目を覚ましたって伝えてくるわ｣と言って部屋を出ていった。
俺はうん、と頷いてそれを見届ける、すると脳裏に一瞬何かが横切った。
｢…そう言えば、何か忘れてる気がする……｣
何だっけ、と先程横切った事を思い出そうとする。
だが、そう簡単には思い出せずにうーん、うーん、と頑張って思い出そうと頭をフル回転させているとコンコン、と部屋のドアがノックされ、キィ、とドアが開いた。
｢…誰？｣
まだ返事してないんだけど、と警戒気味にドアの方を見るとそこには
｢っ！！｣
br｢…やぁ、ノエル…久し振り｣
少し痩せたベルロッサの姿があった。
｢ベルロッサ！！いつの間にここに！？｣
br｢ついさっきさ、まさか君の部下が助けに来てくれるなんてびっくりしたよ｣
｢俺もまさか君の国が滅ぶなんて、思ってもみなかったさ…っ｣
でもよかった、無事で、と涙ぐみながらそう言うとベルロッサは優しく俺の頭を撫でてありがとう、と言ってくれた。
そんな彼を見て俺も泣いてはいられないと思い、ぐしぐしと涙を拭いて顔を上げた。
｢でも君が無事で良かったよ、こうしてまた会えるなんて嬉しいよ｣
ふふ、と笑ってそう言うとベルロッサは少し困った顔を見せたがそうだね、と言って笑った。
br｢これからの住居や仕事とかはこの国が用意してくれるらしい、助けて貰ってその上仕事や家まで与えてくれるなんて、本当感謝しかないよ｣
本当にありがとう、と笑顔で言ってくれるベルロッサに一切の嘘は見えない、本当に心の底から嬉しいらしい。
そんなベルロッサを見て俺まで嬉しくなってきて、笑ってしまった。
br｢これからはこの国の住民として今回の事の恩返しを出来る限りしていくよ｣
そう言ってベルロッサは笑顔で部屋を出ていった。
俺も頑張らないとな。
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はる - 待って4月25日って私の誕生日…！奇遇 (2020年1月1日 5時) (
レス) id: 133bbdb0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 返信遅れてすみません。あの、本当にありがとうございます。(^ω^) (2019年1月15日 22時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
琴宮 いろは(プロフ) - ロアさん» どうも、返信遅れました！そのお話なのですが、更新致しました！ロアさんの想像通りのお話になっていたら嬉しいです！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 不人気(シャオロン)と男主くんの初詣の話がいいです！ (2019年1月1日 16時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 続き、気になります!体調にお気をつけて！ (2019年1月1日 11時) (レス) id: e70fd78330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月26日 10時
