【番外編】不人気くんと初詣と僕 ページ18
《もう！！本当に最悪だわ！貴方と一緒に初詣が出来ないなんて！！》
スピーカーから母さんの不満そうな声が聞こえてくる。
そしてその声の後ろにはそうだそうだ、と声を上げている父さんの声があった。
｢仕方ないだろ、2人とも仕事なんだから｣
こればかりは、と言うと母さんは｢でも貴方と一緒に初詣をしたかったわ｣と不満そうな声が聞こえてきた。
うーん、でも仕方ない事なんだよなぁ、と思っていると毎年初詣に来ている神社の鳥居が見えてきた。
｢それじゃ、もう切るよ？｣
そう言って電話を切ろうとするとスピーカーから｢待って！！｣と静止する声が聞こえた。
《…一週間後には帰るから、待っていて》
聞こえてきた言葉はまるでドラマのワンシーンの様な素敵な言葉だった。
それを聞いた俺はフッ、と笑って｢うん｣と答えて電話を切った。
電話を切ったスマホをコートのポケットへ入れて着けているマフラーに顔半分を埋めた。
一人で来るのも久しぶりだな、前に一人で来たのは両親が本当に忙しい時だったかな。
と、懐かしい思い出に浸りながら鳥居をくぐり、階段を上っていると少し先に見慣れたニット帽を被った人がいた。
｢……まさか｣
そう思い、人で溢れる階段を駆け足で上ると目の前に生徒会メンバーが全員来ていた。
俺は来ているとは思わなかったから、目をぱちくりさせてその場で固まっていた。
zm｢あれ？ノエルやん、お前も年越しに来たんか？｣
そんな俺に初めに気づいたのはゾムで、ちっす！と言いながら俺の方へと近寄ってきた。
｢あ、うん、皆も初詣に来たの？｣
そう言うと全員がYESと答えた。
kn｢そうなんよ、本当はコタツから出たくなかったんやけど…｣
ht｢確かにこんな寒いと家から出たくなくなるよね｣
gr｢俺はただ両親の付き添いで連れて来られただけなんだゾ｣
tn｢本当はノエルに会いたいだけやろ、俺がいつも年越しはここでしてるって言うたから｣
os｢俺はここの甘酒が美味しいって噂を聞き付けてきためう｣
ut｢俺は寝てる所叩き起されて渋々ついてきた｣
em｢私は普通に両親と来ました、多分お参りに行ってるんじゃないですかね？｣
syp｢コタツでゆっくりしてたら両親に引き摺られてきました｣
それぞれ色々な事情でこの神社で初詣しに来たらしい。
って言うか一番まともなのエミさんだけやないか、他の皆どんだけ初詣嫌なんだよ。
そう心の中でツッコミを入れていたら、後ろからぽん、と肩を叩かれた。
【番外編 2】不人気と初詣と僕→←第58話 シゼル・リーリエ
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はる - 待って4月25日って私の誕生日…！奇遇 (2020年1月1日 5時) (
レス) id: 133bbdb0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 返信遅れてすみません。あの、本当にありがとうございます。(^ω^) (2019年1月15日 22時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
琴宮 いろは(プロフ) - ロアさん» どうも、返信遅れました！そのお話なのですが、更新致しました！ロアさんの想像通りのお話になっていたら嬉しいです！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 不人気(シャオロン)と男主くんの初詣の話がいいです！ (2019年1月1日 16時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 続き、気になります!体調にお気をつけて！ (2019年1月1日 11時) (レス) id: e70fd78330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月26日 10時
