第54話 鴉は失った ページ13
｢ヒヒッ、そう来なくちゃなぁ！！｣
ぐわっ、と一気に距離を詰めてくるクロウに俺はグルッペン様から貰った拳銃をむける。
するとクロウには驚いて止まろうとするがそれを先に察知した俺はトリガーを引いてクロウに向けて撃った。
｢う"ぁッ…！！｣
すると俺が撃った弾はクロウの左腕に当たり、クロウは体勢を崩す。
これをチャンスだと思った俺はクロウへ向かって走り出し、ナイフを振り下ろした。
｢っ！？｣
だがその攻撃も近くにいたクロウの部下によって弾かれてしまう。
くそっ、もう少しでトドメをさせたのに…っ！！
1度後ろへ下がるとクロウの目の前に3人程の部下が立ち塞がる。
｢こいつか！月下の死蝶って奴は！｣
そう言った部下の1人はニヤリ、と笑いナイフを構えて俺の方へと走ってきた。
｢何だ、意外とひょろっちいじゃないですか！こんな奴俺一人で…っ｣
｢遅い｣
｢……え？｣
そうイキって向かってきたそいつは俺にかすり傷も与える事もなく地面へと倒れた。
なぜ倒れたかって？それはさっきアイツらが仕掛けていた糸を俺がまた仕掛け直したからだよ。
俺は糸が足に絡まって動けないそいつの腕を掴んで服の袖にナイフを通して深く地面へ刺す。
そして片方の腕もそうするとニコッ、と笑って
｢そこでお前の上司がやられる所を見てなよ｣
と、言った。
するとそいつは顔を真っ青にさせて慌てだした。
俺は慌ててナイフを取ろうとする部下の服を刺しているナイフの持ち手の所を足で踏んでまた深く地面へと刺した。
すると部下は驚いた顔をして俺を見た。
｢な、何す…っ｣
俺はそいつの口の所を掴み、喋らせないようにした。
｢いいから黙って見てろよ、部下くん？｣
パッ、と手を離して地面へ倒れているクロウの元へ向かう。
クロウは俺が向かってくる事に気付いて、撃たれた腕を庇うようにして体勢を整える。
｢っ隊長！！早く逃げてください！！こいつには、月下の死蝶には勝てません！！｣
後ろにいた部下くんがクロウに向かってそう叫ぶ。
だが、そう言われたクロウは顔を歪めて首を横に振った。
｢…でも、お前を…！！｣
｢俺の事はいいですから！！早く！！｣
部下くんの叫びが通じたのか、クロウは唇を噛みながら暗闇へと消えていった。
そしてそれに続くように部下達も暗闇へと消えていった。
｢待て！！……ﾁｯ、逃がしてたまるかよ！！｣
追いかけようとするが、後ろから誰かが走ってくる気配がして立ち止まる。
ナイフを構えて振り向くとそこには
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はる - 待って4月25日って私の誕生日…！奇遇 (2020年1月1日 5時) (
レス) id: 133bbdb0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 返信遅れてすみません。あの、本当にありがとうございます。(^ω^) (2019年1月15日 22時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
琴宮 いろは(プロフ) - ロアさん» どうも、返信遅れました！そのお話なのですが、更新致しました！ロアさんの想像通りのお話になっていたら嬉しいです！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 不人気(シャオロン)と男主くんの初詣の話がいいです！ (2019年1月1日 16時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 続き、気になります!体調にお気をつけて！ (2019年1月1日 11時) (レス) id: e70fd78330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月26日 10時
