第52話 燃えて燃えて ページ11
その知らせを聞いて俺は唖然とする。
何で、あそこにはおじいちゃんとおばあちゃんが住んでるのに。
gr｢…嘘やろ、セトの国の大砲にそんな飛距離があるなんて聞いてないゾ｣
有り得ない、とグルッペン様が言うが兵士は｢残念ながら、本当です｣と申し訳なさそうに言った。
｢……っ！！｣
rbr｢あ！！ノエル！！｣
俺はいてもたってもいられず、総統室を出て城の出口へと走り出した。
後ろで止める声も聞かずに、走り続けた。
tn｢あの馬鹿っ！｣
ut｢え！？ちょっ、トントン！！｣
城を出て静かな住宅街を走り抜ける。
ついさっき走ったばっかりの筈なのに何故か息も切れてないし辛くもない。
でもそんな事気にもせずに走り続ける。
そこの角を曲がれば…お店があるはず…！
と、目の前にある角を曲がり、お店があるはずの方を向くとそこには
｢………っ！！？｣
メラメラと燃える赤い炎に包まれた建物があった。
そんなはずない、と燃える建物をよく見てみるとそこには"熊の幸せ亭"の看板が燃えていた。
そしてその周りには騒ぎを聞き付けた近所の人や野次馬が群がっていた。
｢っお爺ちゃん！！お婆ちゃん！！｣
嫌な予感がして、燃え盛る店の側まで走り寄るとそこにはお爺ちゃんとお婆ちゃんの姿があった。
俺の声に気づいたお爺ちゃんとお婆ちゃんは悲しそうな顔をして側へ寄ってきた。
｢…ノエル｣
お婆ちゃんの手が、俺の頬を撫でる。
見る限り怪我はしてないみたいで、ほっとした。
｢…お婆ちゃん、お爺ちゃん、ここから離れよう、危険だ｣
俺達の家に行こう、と家の方向へと歩き出すと後ろから｢きゃぁぁぁっ！！｣と悲鳴が聞こえた。
その悲鳴に驚いて振り向くと女の人が刺されて倒れていた。
｢っ！？｣
いつの間に！？気配感じなかった…っ！！
お爺ちゃんとお婆ちゃんを俺の後ろへ移動させていつでも逃げられるように間を開ける。
すると女の人を刺したそいつは俺の方を見てニタリ、と気持ち悪い笑みを浮かべた。
｢何で逃げるんだよ、ノエル｣
｢その声…っクロウ！！｣
深く被ったフードの奥から聞こえた声は、俺が軍に入る前に戦ったセトの国のスパイのクロウの声だった。
何で、あいつには重症を負わせたはず…と驚いているとクロウは俺へ向かって距離を詰めてきた。
そしてクロウの手にはナイフが握られていて、そのうちの1本を俺へと投げてきた。
｢っ！！｣
俺はそれを間一髪で避けて攻めてくるクロウのナイフをサバイバルナイフで受け止めた。
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はる - 待って4月25日って私の誕生日…！奇遇 (2020年1月1日 5時) (
レス) id: 133bbdb0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 返信遅れてすみません。あの、本当にありがとうございます。(^ω^) (2019年1月15日 22時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
琴宮 いろは(プロフ) - ロアさん» どうも、返信遅れました！そのお話なのですが、更新致しました！ロアさんの想像通りのお話になっていたら嬉しいです！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: b9b08916ff (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 不人気(シャオロン)と男主くんの初詣の話がいいです！ (2019年1月1日 16時) (レス) id: ed6d930ae4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 続き、気になります!体調にお気をつけて！ (2019年1月1日 11時) (レス) id: e70fd78330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴宮 いろは | 作成日時：2018年12月26日 10時
