第3章 - 10話 ページ42
ボミさんがドアをノックする。
「会長、A様をお連れしました。」
「入って良いぞ。」
ネテロ会長の声が聞こえてくると、ボミさんがドアを開け、先に入るよう促された。
「失礼します。」
そう言って部屋の中に入ると、目の前の大きなソファで胡座をかいて座っているネテロ会長が片手を上げた。
「起きたか。まあ、ここに座りなさい。茶でも飲まんかの。」
「いただきます。」
会長の側に行き、一人掛けのソファに座る。
差し出されたお茶を受け取り一口飲んだ。
「Aよ、カゲの迅速な討伐、あっぱれじゃった。」
「いえいえ、カゲの性質上、自分の能力の相性が良かっただけですよ。」
「謙遜しなさるな。
…もしお主が良ければじゃが、種明かしをしてくれんかの？どうやって捕まえたのか。」
会長は興味津々な様子で私に声をかける。
普通の人に対してであれば迂闊に自分の能力の性質を明かすべきではないが、ネテロ会長なら大丈夫であろう。
そう考え、頷いた。
「ええ、構いませんよ。」
私はお茶を飲み干し、湯呑みを机においた。
両腕を湯呑みを囲むようにまわし両手を握る。
”掌握”
湯呑み茶碗は一瞬にして消え、代わりに小さなカプセルが現れた。
会長は小さく驚嘆の声をあげた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零落*・reira(プロフ) - カルタさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります…！ (2020年2月16日 15時) (
レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！合格おめでとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年2月16日 14時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
白餡(プロフ) - パパっと読んでみましたが、描写も結構きっちりとしていて面白かったです。更新頑張ってください (2019年2月16日 23時) (レス) id: 81568ffd32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零落 | 作成日時：2019年2月14日 23時
