第3章 - 8話 ページ40
ゆっくりと上体を起こす。
ついさっきまで死んでいて、現在強制的に絶にされているこの身体は重くて仕方がない。
カプセルをつまみ、ネテロに見せる。
「ここにカゲを閉じ込めました。
何か液体に浸かることで解除されます。期限は、私が死ぬまで。管理は任せます。」
カプセルが会長の手に渡る。
片手に懐中電灯を持ったネテロ会長は物珍しそうにひと通り観察して、
「禍々しいオーラじゃな。」
と言ったのちにポケットに突っ込み、口を開いた。
「ともかく、確保、感謝するぞ。
お主、…そうじゃ、名前を聞いておらんかったな。」
「Aと言います。」
「そうか。ではA、
今日からお主をシングルハンターと認定する。」
「ありがとうございます。」
「これでお主の試験は終了じゃ。みたところ、動けなさそうじゃな。
ほれ、おぶっていってやるわい。」
「わっ、ありがとうございます。」
私はネテロ会長におぶられ、何も見えない暗闇の中、眠りに落ちた。
-
(へえ。面白いのを見たな。)
暗闇に潜んでいた青年はその瞳を輝かせ、
(少し、遊んでみようか。)
そう思い立ち上がった時、声が響いた。
「おい、そこのお主！お前の試験はまだ終わっとらんぞ。」
協会の長が青年にそう言い放ち、尋常でない速度でその場を離れていく。
「やっぱ、バレてたか。」
一人取り残された青年はつまらなさそうに呟き、逆方向へ走り出していった。
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零落*・reira(プロフ) - カルタさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります…！ (2020年2月16日 15時) (
レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！合格おめでとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年2月16日 14時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
白餡(プロフ) - パパっと読んでみましたが、描写も結構きっちりとしていて面白かったです。更新頑張ってください (2019年2月16日 23時) (レス) id: 81568ffd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零落 | 作成日時：2019年2月14日 23時
